- 2005年12月28日
-
暗黒大陸の悪霊
今年の更新は今日で終わりです。
で、最後は何にしようかとちょっとばかり悩んだのですが、結局マイケル・スレイド。
一作目から読み続けてみてみると、マイケル・スレイドにはまる人がいる理由がよくわかりましたよ。波長がぴったり合うとこのシリーズ最高です。
マイケル・スレイド著 / 夏来 健次訳
さて、来年の更新開始は松がとれてからなどと優雅にいきたいものですが、そこまで優雅にしていると更新する気力も無くなってしまいそうなので、そうならない程度の正月らしさが抜けはじめた頃の予定。
一年の締めくくりの本が「暗黒大陸の悪霊」ならば、一年の開始の本はもちろんあれの予定です。
- 2005年12月27日
-
髑髏島の惨劇
今月号のSFマガジンを見ていたら、SF映画の原作アンソロジーの企画があるらしく、スタージョンの「Killdozer!」が収録されるみたい。映画の方は存在は知っていたけど未見。しかしこの話が日本語で読める日が来るなどとは思っても見ませんでした。あらゆる意味で凄すぎます。というかこの機に乗じてどんどんいけ!。
で、どんどんいけといえば…。
マイケル・スレイド著 / 夏来 健次訳
- 2005年10月08日
-
龍宮
アレステア・レナルズの「啓示空間」を書店で見かけて自分の目を疑いました。
あまりにも分厚すぎます。おまけに青背ではありません。まあ厚さの点では京極堂シリーズのほうが上回っていますが、ダン・シモンズの「ハイペリオン」だって文庫化したときには上下巻に分冊していましたから、いったい何があったのでしょうか。
躊躇しましたが……ええ、買いましたとも。
川上 弘美著
- 2005年03月28日
-
猛スピードで母は 長嶋 有

長めの短編というか、長めの中編というか、それが2編だけので、猛スピードとまでは行かなくともあっという間に読み終える。
芥川賞を受賞した時にはおもしろい題名の小説だなぁと思った程度で、読もうとまでは思わなかったのだけれど、この人の「パラレル」が本になったとき、長嶋 有=ブルボン小林であることを知って、急に興味が出てきて読みたくなったのた。
とはいっても、ブルボン小林を昔から知っていたわけではなく、ブルボン小林という名前もそのとき初めて知ったわけで、要するに、この人の名前の付け方とか題名の付け方のセンスに負けてしまったわけである。
予想どおりの内容ではなかったものの、予想どおりの雰囲気の話で、500円札や麦チョコ、幸せのワーゲンなどとやけに懐かしい話が登場する。
「サイドカーに犬」のラスト、なにがそろそろなのかちょっと気になる。
- 2005年03月22日
-
風車祭(カジマヤー) 池上永一

『風車祭』は、九十七歳の長寿を祝う祭りのこと。石垣島を舞台とするこの物語は、純真素朴な沖縄の高校生を主人公に、魂(マブイ)のまま246年間生き続けている少女やら、六本足の妖怪豚やら、長生きに異常なまでの執念を燃やす老婆(オバァ)たちが繰り広げるドタバタ活劇だ。
主人公は魂(マブイ)の少女に惚れて、六本足の豚に惚れられ、自らも魂(マブイ)を落としてしまい、そしてニライ神は沖縄の滅亡をさりげなく告げる。主人公の恋の行方と沖縄の運命は如何に?というのがこの話の縦糸なのだが、この縦糸を縦横無尽に蹂躙しているのが長生きに異常なまでの執念を燃やすオバァ、フジの物語だ。とにかくこのフジの存在は強烈である。洪水で水没した町をボートで繰り出し、スーパーを強奪しに行くは、246年生き続けている霊に長生きの秘訣を教えろとおどすは、すべては長生きして風車祭を迎えるため。そのためには危ない橋は他人に渡らせ、ストレスがたまらないように、我が儘の限りを尽くし、どんな手段を使っても、どんな迷惑をかけようと、おもしろおかしく生き抜こうとするのだ。
最高にあかるく、最高におもしろく、そしてちょっぴり切ない物語。
読み終えるのがもったいなく、いつまでも読み続けていたいのにページをめくる手が止まらない、マジックリアリズムの傑作。
とまぁ、てぃーだブログにふさわしそうな本の話から始めておこう。















