2008年04月03日

シャルビューク夫人の肖像

シャルビューク夫人の肖像 (ランダムハウス講談社 フ 8-1)

  •  ジェフリー フォード田中一江

  • 販売元/出版社 ランダムハウス講談社

  • 発売日 2008-03-01

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はたして描く相手の顔を見ずして、声と相手の語る物語からイメージだけで肖像画を描くことができるのだろうか。
白い果実』では観相学なるものを担ぎ出していたり、「アイスクリームの帝国」では共感覚を題材にしていたりするので、作者自身はそれほど突拍子もないことではないと思っているのかも知れない。
まあそのあたりはともかくとして、シャルビューク夫人の語る物語は面白い。結晶言語学なる怪しげな学問から始まり、はたしてこの物語はどんな場所に着地するのかドキドキしながら読みふけったのである。
問題は、途中まではどのような物語を期待していたとしても、テンポのよい短い章立ても合い重なって楽しめるのだが、終盤になって物語は曖昧さを捨て、一方向へと傾いていってしまうことだ。
無論全ての期待するところを満足させる物語を作者に期待するのはあまりにも無茶であることは承知の上なのだが、全ての謎が実に気持ちよく合理的に解けてしまうあたりが、もう少し曖昧なままでもよかったんじゃないかと思わせてしまう。
ああ、読者というのは我が儘な存在である。  

2007年07月30日

真夜中に捨てられる靴

真夜中に捨てられる靴

  • デイヴィッド・マレル

  • 販売元/出版社 ランダムハウス講談社

  • 発売日 2007-05


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デイヴィッド・マレルって読まず嫌いだったんだけど、『贈る物語Terror』で「オレンジは苦悩、ブルーは狂気」を読んで、こういう話だったら読んでもいいなあと思ったので、この本も読んでみることにしました。
なかには身も蓋もない話もあったけれども、大学でエルビス・プレスリーをテーマにして講義を始めた教授がだんだんエスカレートしていってコスプレまでし始めて……という「エルビス45」なんて、どんなオチになるのかと思ったら最後の最後に大暴走して、さすが『ランボー』の原作者だけあるよなあと思いましたよ。
連続殺人犯に娘を殺された父親の話である「何も心配しなくていいから」なども、あまりにも唐突すぎるというか父親の妄執に近い執念の話かと思っていたのでラストに唖然。
かと思えば現代医学では治療不可能な重傷を負った父親を治療可能な時代になるまで冷凍睡眠させる「復活の日」などは不意打ちをくらってしまったくらいに良い話で、その話の展開に思わず感動してしまいました。なまじ、著者による前書きで、作者自身が息子を亡くしているということを知っているだけに、息子から父親へとバトンタッチした後の展開は卑怯なくらい良いよなあ。  


2006年06月26日

さよなら、星のむこうへ

さよなら、星のむこうへ
シルヴィア・ウォー著 / 金子 ゆき子訳
  

2006年05月23日

きみがぼくを見つけた日

きみがぼくを見つけた日 上
オードリー・ニッフェネガー著 / 羽田 詩津子訳
  
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