2008年03月28日

刈りたての干草の香り

刈りたての干草の香り (論創海外ミステリ 74)

  •  ジョン・ブラックバーン霜島 義明

  • 販売元/出版社 論創社

  • 発売日 2008-02

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ブライアン・オールディスが終末物と言っていなかったら読まなかっただろう。
ということで、読み終えた今現在、ブライアン・オールディスには感謝している。
論創海外ミステリというレーベルから出たいじょうはそれなりにミステリよりというか、結末としてはSFの方面へは行かずに着地するだろうと思っていたらいやはや驚いた。
解説でも書かれているように、ジョン・ブラックバーンという人はジャンルという概念など考えていないかのごとく、好き放題にやってくれている。この感覚は、読者を驚かすためならどんな手段でも用いるマイケル・スレイドと同じなのだよなあ。どおりで読んでいてワクワクしたわけだ。
もっとも、スレイドほどむちゃくちゃではないので、そっちの方面を期待するとがっかりするだろうけど、スレイドには無い落ち着き具合というかそこはかとなく絶望感に打ちひしがれている登場人物たちの物語はなかなか味わいがあっていいなあ。
時代設定が1958年という設定なのでそのあたりを理解しておかないととまどう部分もあるけれども、これがデビュー作というのであれば他の作品には大いに期待できるというもので、遅ればせながらジョン・ブラックバーンのファンになってしまった。
  

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2007年11月07日

残酷な童話

残酷な童話 (ダーク・ファンタジー・コレクション (7))

  • その他 仁賀 克雄/

  •  チャールズ・ボウモント/

  • 販売元/出版社 論創社

  • 発売日 2007-10


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発音が「ボーモント」よりも「ボウモント」の方が近かったということでこれからは「ボウモント」で行きたいなどといやに強気な発言だなあと思う反面、「これからは」という言葉にひょっとしてボウモントの短編集の第二段も出してくれるのかと淡い期待を抱いたりしてしまう。
「ボウモント」が根付くかどうかは別として、「ただの土」とか「子守歌」とかハヤカワNVの『怪奇と幻想』に収録済みの物を何で入れるんだと思ったらこの本、ボウモントの第一短編集の全訳だった。仁賀克雄フィルターがかかっているのでついつい批判的に見てしまうんだよなあ。
とりあえず解説の方を先に読んだので上記のことがわかって、ついつい批判的に見てしまったことに申し訳ない気持ちで最初から読み始めたのだけれども、読んでみるとどうも面白くない。
ボウモントということで期待しすぎたのかなこれはと思ったんだけれども、賞味期限切れといった感じが強すぎる。もっとも全部が駄目というわけじゃなくって一部が駄目なんだけど、駄目な部分が良い部分を殺してしまっている。やっぱり全訳するくらいだったらベストを編んだ方が良かったんじゃないのかな。
などと思っていたら「ブラック・カントリー」で度肝を抜かれてしまった。
ミステリでもSFでも、奇妙な味でもないのだがいや、奇妙な味はちょっとあるか、ボウモントの描く情感が素晴らしいのはなんとなくわかっていたんだけど、奇をてらわずど真ん中の直球を投げたらこんなに凄いとは思わなかった。ジャズ小説としても素晴らしい。
不満たらたら読んできたけどこの一編で全てが吹き飛んでしまった。  

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2007年11月06日

ジョン・ディクスン・カーを読んだ男

ジョン・ディクスン・カーを読んだ男 (論創海外ミステリ 68)

  •  ウィリアム・ブリテン/

  • 販売元/出版社 論創社

  • 発売日 2007-09


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まさかこのシリーズが一冊の本としてまとまるとは思わなかったよ。といっても読んだことがあるのは表題作だけだったんだけどね。
表題作は、折原一がこいつに触発されてか、「ディクスン・カーを読んだ男たち」という話を書いたくらい、まあ、一度読めば二度と忘れないくらいにインパクトのある話で、というかじつに馬鹿馬鹿しいオチのついた作品だったので、残りの話も同じ系統の話なんだろうと思っていたら、例外だったのはこの話だけで、それ以外はまともな本格ミステリだったのにびっくり。
「ダシール・ハメットを読んだ男」や「ジョン・クリーシーを読んだ少女」でさえも謎解き話となっているのである。その点でいえばミッキー・スピレインの部分ではミッキー・スピレイン風の展開をさせたマリオン・マナリングの『殺人混成曲』の方に軍配が上がるよなあ。それとは関係ないけど、ジョン・クリーシーがJ・J・マリックの本名だったとは知らなかったよ。今にして思えば、<ギデオン警視>シリーズくらい読んでおけばよかったと後悔しているけど、今じゃ絶版だからなあ。R.D.ウィングフィールドの<フロスト警部>シリーズの人気が出たときにギデオン警視の方も復刊してくれればよかったのだけど。
初期の作品の方が出来が良くって、だんだんと出来が悪くなってしまうのはこういうものの常だろうか。いつの日かエラリー・クイーンなみの推理をしたいものだと思いつつ、そんな機会など無いままに歳月が流れてしまった80歳の老人が推理する「エラリー・クイーンを読んだ男」はその推理もそうなんだけど、ラストが泣かせるし、「レックス・スタウトを読んだ女」なんかは元ネタの設定をうまく使って思わずにやりとしてしまう。そういう意味では、最期の方から読んでいった方が楽しめるかもしれないなあ。  

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2007年07月02日

最期の言葉

最期の言葉

  •  ヘンリー・スレッサー/

  • 販売元/出版社 論創社

  • 発売日 2007-05


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ダークファンタジーコレクションというシリーズの一冊として出てしまっていいのかと思うくらいにダークでもファンタジーでもないヘンリー・スレッサーの短編集。
ハヤカワ・ミステリ文庫から出ている『快盗ルビイ・マーチンスン』では収録されなかった残りの四話が収められている点が素晴らしいところで、こういった配慮がディックの短編集には見られなかったところが悲しいところ。
もっともこれは<ルビイ・マーチンスン>シリーズを待ち望んでいた人向けといったところであって、待ち望んでいなかった人というか、まあ<ルビイ・マーチンスン>シリーズそのものが特別面白いというわけでもなく、どの話も基本的に同じなので、この四話の変わりに別の話が収録されていても良かったんだけどね。
まあそれはともかく、久しぶりのスレッサーだったせいか、純粋に楽しめましたよ。特に表題作はもう大爆笑。こんな馬鹿な話を大まじめにというかなんというか、実際に書いてしまうなんてスレッサーって凄いなあ。
ところで、解説でスレッサーの作風に近いのは星新一だと書いてあるけど、逆だろうって思ったよ。  


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2006年11月09日

タイムマシンの殺人

タイムマシンの殺人
アントニー・バウチャー著 / 白須 清美訳
  

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2006年09月18日

不思議の森のアリス

不思議の森のアリス
リチャード・マシスン著 / 仁賀 克雄訳
  

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2006年06月05日

ママ、死体を発見す

ママ、死体を発見す
クレイグ・ライス著 / 水野 恵訳
  

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