2008年02月07日

本棚

本棚

  •  ヒヨコ舎編

  • 販売元/出版社 アスペクト

  • 発売日 2008-01-18

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本棚を見るのは楽しい。
からっぽの本棚であれば、これからそこにどんどん本を置くことが出来ると夢想することができる。
いっぱいの本棚であれば、そこに並んだ本を眺めるだけで幸せな気分になれる。
そんなわけで一番楽しいのは書店の本棚を眺めることなのだが、次に楽しいのは他人の本棚を眺めることだ。
誰が言ったか忘れてしまったが、他人に本棚を見られるのはタンスの中の下着を見られるより恥ずかしいと言った人がいた。その時、ああその気持ち、よく判ると思った。
というわけで、世間にはブログで自分の本棚の写真を公開している人がいるのだが、私は恥ずかしくって出来ない。
しかし、よくよく考えてみたら、読んだ本の感想などをこうしてブログでさらしているわけだから、本棚を公開しているのと同じようなものではないのかと思ったりもするのだけれども、わたしにとっては他の書評ブログの膨大な書評のページを眺めるよりも、たった一枚の本棚の写真を眺める方が楽しいわけで、やはり違うのである。
で、川上未映子と桜庭一樹の本棚が載っているという時点で非常にタイムリーというか凄い偶然だなと思うこの本は、他人の本棚を見たいという私の願望を満足させてくれる本だった。
本棚すべてをさらけ出しているのではなく、本棚の一部だけしか見せていないところが想像力をかき立てさせられて実にいい。
桜庭一樹の本棚に『最後の竜に捧げる歌』があったのが、この本が好きだった私にとってはちょっとうれしかった。桜庭一樹の本棚にあったのは漫画版のほうだったけど。  

Posted by Takeman at 12:30Comments(0)TrackBack(0)アスペクト
2005年04月25日

「オルタード・カーボン」



「オルタード・カーボン」リチャード・モーガン

ディック記念賞受賞とか、ハリウッドからの映画化の話とか、気合いの入った装丁とかで、上がりまくる期待値をむりやり下げる努力をしながら読み終えました。
結論から言えば、プリンだと思って食べたら卵豆腐だったけれども、それが意外とおいしかった。といったところでしょうか。
いろいろなSFのガジェットが詰め込まれていて、現在とは異なった世界が描かれ、異質なものを見せてくれそうな気配はするものの、世界は変わったけれども人間の根底を流れる物は変わっていないよというお話。ここまでの世界を作っておきながら、世界観を一変させてしまうようなセンス・オブ・ワンダーが全くないのであります。
とはいうものの、そういったことはSFとしてみた場合に自分が期待する一つの要素であって、それを無視するのであれば、SFの部分とミステリの部分はうまく融合していて、良くできた話であり、確かにハリウッドから映画化の来そうな話でもあります。
一つ一つのシーンが短く、テンポが良いといえば良いのですが、読者になんの情報を与えられずに主人公が勝手に理解して行動していくので、慣れないと少々読みづらいかもしれません。  

Posted by Takeman at 12:50Comments(0)TrackBack(0)アスペクト