2008年04月15日

来月の気になる本 2008/5

『龍盤七朝 DRAGONBUSTER(1)』秋山瑞人 電撃文庫
『メグとセロン 三三〇五年の夏休み(下)』時雨沢恵一 電撃文庫
『僕たちの終末』機本伸司 ハルキ文庫
『銀の犬』光原百合 ハルキ文庫
『黒死館殺人事件』小栗虫太郎 河出文庫
『マノンの肉体』辻原登 講談社文庫
『木曜日だった男』チェスタトン 南條竹則 古典新訳文庫
『ハナシにならん!笑酔亭梅寿謎解噺(2)』田中啓文 集英社文庫
『スカーレット・ピンパーネル 紅はこべ』バロネス・オルツィ 集英社文庫
『リバース・ブラッド(2)』一柳凪 ガガガ文庫
『デカルトの密室』瀬名秀明 新潮文庫
『神と野獣の日』松本清張 角川文庫
『風前の灯! 冥王星ドーム都市』野田昌宏 創元SF文庫
『凍った太陽』高城 高 創元推理文庫
『黎明の星(上下)』J・P・ホーガン 創元SF文庫
『ひとめあなたに』新井素子 創元SF文庫
『ロスト・エコー』ジョー・R・ランズデール ハヤカワ・ミステリ文庫
『WORLDWIRED』エリザベス・ベア ハヤカワ文庫SF
『魔法塾、はじめました!』ロバート・アスプリン&ジョディ・リン・ナイ ハヤカワ文庫FT
『エア』ジェフ・ライマン 早川書房
『今日の早川さん 2』coco 早川書房
『空想東京百景』ゆずはらとしゆき 講談社BOX
『荒野』桜庭一樹 文藝春秋

秋山瑞人の新作が登場。『ミナミノミナミノ』の続きはもうあきらめた方がいいのか……あきらめた方がいいのだろうなあ。
今度は小栗虫太郎なんかを出したりして、相変わらずすごいなあ河出文庫は。
すごいといえば光文社も負けてはいない、チェスタトンの『木曜日の男』の新訳、しかも『木曜日だった男』と題名まで変えて登場。
松本清張の『神と野獣の日』が思わぬところで復刊。破滅物を好んで読んでいた時期に、次こそ読もうと思いながらも読まずに過ごしてしまったので今度は読んでみよう。
三月に出る予定だった、『風前の灯! 冥王星ドーム都市』が再度予定に登場。今度こそ頼みますよ。
J・P・ホーガンのシリーズ物はなんとか二作目も刊行となったようで、めでたしめでたし。もっとも今のところ私は読むつもりは無いけど。
久しぶりのジョー・R・ランズデールは文庫で登場。何にせよ翻訳されるだけありがたいことですが、ハップ&レナードシリーズの方も翻訳して欲しいなあ。特に何故か翻訳されなかった一作目を。
ゆずはらとしゆきの『空想東京百景』が講談社BOXから出ることとなるとは思わなかったけれども、それ以上に以外だったのが桜庭一樹の『荒野』だよなあ。まあ、少女を描くことはだいたい満足したというようなことを語っていたので出るとしたら今しかないだろうと思っていたけど、まさか本当に出るとは。しかしレーベルが変わってしまったのは残念。
  

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2008年03月19日

来月の気になる本 2008/4

『BLOODLINK雪花(下)』山下 卓 ファミ通文庫
『あばれはっちゃく』山中 恒 角川文庫
『ミステリクロノ(3)』久住四季 電撃文庫
『海を失った男』シオドア・スタージョン 河出文庫
『水没ピアノ〈鏡創士がひきもどす犯罪〉』佐藤友哉 講談社文庫
『美月の残香(仮)』上田早夕里 光文社文庫
『ゴメスの名はゴメス』結城昌治 光文社文庫
『東京バンドワゴン』小路幸也 集英社文庫
『人類は衰退しました(3)』田中ロミオ ガガガ文庫
『河岸忘日抄』堀江敏幸 新潮文庫
『子供たち怒る怒る怒る』佐藤友哉 新潮文庫
『クラリネット症候群』乾 くるみ 徳間文庫
『SCARDOWN』エリザベス・ベア ハヤカワ文庫SF
『拷問者の影』ジーン・ウルフ ハヤカワ文庫SF
『SFはこれを読め!』谷岡一郎 ちくまプリマー新書
『久生十蘭 『魔都』『十字街』 解読』海野弘 右文書院
『ゾロ』イサベル・アジェンデ 扶桑社ミステリ
『日本SF全集1 1957-1971』 日下三蔵編 出版芸術社


とりあえず、来月は気になる本が少ない。といってもあいかわらず積読本がたっぷりあるし、旧刊で未読の物も読むだろうから合計すれば来月読む本の数はあまり変わらないんだよなあ。
『あばれはっちゃく』って懐かしいなあ。山中恒が原作者だったってのは知りませんでした。
スタージョンの『海を失った男』が早くも文庫化。晶文社ってなかなか文庫化をさせないところだったって聞いたことがあったんだけど、今はもうそんなことはこだわらなくなってしまったのかな。
今月は『暗い落日』が復刊して来月は『ゴメスの名はゴメス』と結城昌治も再評価されつつあるのかな。まあいずれにせよ定期的に復刊してくれるのはありがたいことです。
乾くるみの『クラリネット症候群』というのが気になるんだけど『マリオネット症候群』と同じ系列の話なのかな。
早川からはいよいよジーン・ウルフの<新しい太陽の書>シリーズが復刊。もっとも四作目までは既読なので最後の五巻目だけを待っているだけなんだけど。
『SFはこれを読め!』の谷岡一郎って『「社会調査」のウソ』の人なのかな。そうだったらちょっと楽しみです。
扶桑社ミステリは、今月出るのか不明だけど相変わらず不意打ちが得意というか多い。イサベル・アジェンデがまた出るなんて驚いたよ。
  

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2008年02月18日

来月の気になる本 2008/3

『いつも春のよう 増補版』あすなひろし エンターブレイン
『あすなひろし傑作集(仮)』あすなひろし エンターブレイン
『四畳半神話大系』森見登美彦 角川文庫
『メグとセロン(1)三三〇五年の夏休み(上)』時雨沢恵一 電撃文庫
『『瑠璃城』殺人事件』北山猛邦 講談社文庫
『日の砦』黒井千次 講談社文庫
『シャルビューク夫人の肖像』ジェフリー・フォード ランダムハウス講談社文庫
『芝生の復讐』リチャード・ブローティガン 新潮文庫
『暗い落日』結城昌治 中公文庫
『ライノクス殺人事件』フィリップ・マクドナルド 創元推理文庫
『風前の灯! 冥王星ドーム都市』野田昌宏 創元SF文庫
『遙かなる巨神』夢枕獏 創元SF文庫
『ゴールデン・マン』フィリップ・K・ディック ハヤカワ文庫SF
『まだ人間じゃない』フィリップ・K・ディック ハヤカワ文庫SF
『HAMMERED(仮)』エリザベス・ベア ハヤカワ文庫SF
『あなたに不利な証拠として』ローリー・リン・ドラモンド ハヤカワ文庫HM
『弥勒の掌』我孫子武丸 文春文庫
『君の望む死に方』石持浅海 祥伝社ノン・ノベル
『限りなき夏』クリストファー・プリースト 国書刊行会
『天体の回転について』小林泰三 早川書房
『道化の町』ジェイムズ・パウエル 河出書房新社

気がつかなかったんだけど今月、エンターブレインが立ち上げる漫画文庫の創刊ラインナップとしてあすなひろしの『青い空を、白い雲がかけてった』が上下巻で出る。
選集でしか収録されていなかった「源平じいさん」も収録され、カラー原稿も復刻させた完全版とのこと。で、来月はさらに二冊。
ランダムハウス講談社も文庫化が早くってジェフリー・フォードの『シャルビューク夫人の肖像』が早くも文庫化。
文庫化といえば、この間、六興出版部版がヤフオクで数万の値が付いていたフィリップ・マクドナルドの『ライノクス殺人事件』が東京創元社より文庫化。
野田宇宙大元帥が書いた『風前の灯! 冥王星ドーム都市』もいよいよ刊行でキャプテン・フューチャー全集もこれにて完結。
それにしても夢枕獏の『遙かなる巨神』は「カエルの死」も収録して文庫ってのはどうなのかって気もするけど、せっかく出してくれるんだから文句は言えないよなあ。
映画『NEXT』の原作って、マイケル・クライトンじゃなかったっけ、と思ったフィリップ・K・ディックの短編集が二冊だけ復刊するけど、ああ、やっぱり紛らわしいよなあ『NEXT』って題名は。
石持浅海の『君の望む死に方』は『扉は閉ざされたまま』のあの人が探偵役ということで、今度はどんな内容になるんだろうなあ。
国書刊行会からはクリストファー・プリーストの『限りなき夏』が出る予定で、いよいよ残すは『ダールグレン』のみとなりました。個人的には『ダールグレン』は後回しでいいから第三期のほうを始めちゃって欲しいんだけどなあ。  

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2008年01月15日

来月の気になる本 2008/2

『BLOODLINK(5)』山下卓 ファミ通文庫
『灼熱のエスクードMATERIAL GIRL』貴子潤一郎 富士見ファンタジア文庫
『赤×ピンク』桜庭一樹 角川文庫
『むかしのはなし』三浦しをん 幻冬舎文庫
『てるてるあした』加納朋子 幻冬舎文庫
『ウェディング・ドレス』黒田研二 講談社文庫
『高く遠く空へ歌ううた』小路幸也 講談社文庫
『届かぬ想い』蘇部健一 講談社文庫
『脳Rギュル(2)ショートツ心臓とヤネ裏のタマゴ』佐藤大 ガガガ文庫
『名短篇、さらにあり』北村薫 宮部みゆき ちくま文庫
『検死審問インクエスト』パーシヴァル・ワイルド 創元推理文庫
『墓標なき墓場高城高全集(1)』高城高 創元推理文庫
『ジャンパー(上下)』スティーヴン・グールド ハヤカワ文庫SF
『ジャンパー グリフィンの物語』スティーヴン・グールド ハヤカワ文庫SF
『兇天使』野阿梓 ハヤカワ文庫JA
『オブ・ザ・ベースボール』円城塔 文藝春秋
『蒸気駆動の少年』ジョン・スラデック 河出書房新社
『式貴士 怪奇小説コレクション カンタン刑』式貴士 光文社文庫

山下卓と貴子潤一郎と、珍しい名前が二人。続きが出ることなどもうすっかりあきらめきっていましたよ。貴子潤一郎のほうは多分出るだろうけど山下卓のほうはどうかな。
桜庭一樹の『赤×ピンク』が角川文庫に移籍。うーむ確かに移籍しても不思議ではないんだけど……。
三浦しをんの『むかしのはなし』が文庫化。それにしても幻冬舎って文庫化するのが早いなあ。
それに比べてようやく文庫化されるのが黒田研二の『ウェディング・ドレス』。黒田研二は文庫化されないものだと思いこんでいましたよ。
このまま行ってタイムトラベルミステリの名手となるかどうかは疑問だけれども、思わぬ伏兵、蘇部健一のタイムトラベルミステリ『届かぬ想い』も文庫化。
北村薫と宮部みゆきによる『名短篇、さらにあり』はどんな話が収録されているのかな、楽しみです。
荒蝦夷という地方の出版社から傑作選が出た高城高の全集が創元推理文庫から刊行。いやまあなんとも凄いもんですなあ。
映画化のおかげでスティーヴン・グールドの『ジャンパー』が復刊。まあ暇つぶしには丁度いいけど、それだけの内容だったよなあ、これって。こういう話こそ白背で出せばいいのに。しかし姉妹編もでるんじゃ、そちらの方は読まないわけにはいかないなあ。
ジョン・スラデックの『蒸気駆動の少年』は450ページほどのボリュームということでこれはまあやりたい放題な一冊。
しかしなんといっても正月早々驚いたのが『式貴士 怪奇小説コレクション カンタン刑』。うーむ、どこまでシリーズ化してくれるのかわからないけど、おもいっきり期待しちゃうじゃないですか。でも、怪奇小説コレクションってことはオリジナルの『カンタン刑』ということではないんだよなあ、多分。そうなると「長いあとがき」は期待できないってことか。  

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2007年12月18日

来月の気になる本 2008/1

『逆襲の地平線』逢坂剛 新潮文庫
『写楽・考蓮丈那智フィールドファイル(3)』北森鴻 新潮文庫
『蠅の王』田中啓文 角川ホラー文庫
『魔女の隠れ里<名探偵夢水清志郎事件ノート>』はやみねかおる 講談社文庫
『鼠舞』田中文雄 講談社文庫
『精霊探偵』梶尾真治 新潮文庫
『司政官 全短編』眉村卓 創元SF文庫
『瑠璃の契り旗師・冬狐堂』北森鴻 文春文庫
『月読』太田忠司 文春文庫
『夏の涯ての島』イアン・R・マクラウド 早川書房
『Boy's Surface』円城塔 早川書房
『伯林星列』野阿梓 徳間書店
『犯罪ホロスコープ』法月綸太郎 光文社

今年もまだ13日ばかり残ってますが、来年の気になる本です。今のところいつもより少な目で、これは積読を消化せよという天の声なのかなと思わないでもないのですが、そのあたりはちょっと後回しにして……。
逢坂剛の『逆襲の地平線』は『アリゾナ無宿』の続編。前作が面白かったので今回も単純明快なエンターテインメントとして楽しめるんじゃないかな。
田中啓文の『蠅の王』は題名からすると徳間から出ていた『ベルゼブブ』のようだけれども実際のところはどうなんだろうか。
田中文雄の『鼠舞』も題名からするとかつてSFマガジンに連載していたものらしいのだが、連載が終了してもそれっきりだったのでちょっと気にはなっていたんだけど、ようやく本としてまとまるらしくてめでたしめでたし。
ようやくまとまるといえば、眉村卓の<司政官>シリーズの短編が一冊にまとまる。けど眉村卓ってほとんど読んでいないんだよなあ。
「わが家のサッカーボール」がちょっと印象に残っているイアン・R・マクラウドの短編集がプラチナ・ファンタジイから出るわけだけど、赤木かん子編『変身願望~メタモルフォーゼ SFセレクション』にこの話が収録されていたときには驚きました。
円城塔の短編集が早くも登場する一方で、ようやく出るのが野阿梓の『伯林星列』、今回はSFではないようだけどね。

で、冒頭にも書いたようにまだ13日も残っているのですが、自分の中ではどうにもこうにも読む気力がなくなってしまって今年はどうあがいても積読本として残ってしまうことがほぼ確実な本を自戒の意味を込めて記しておきます。
戸板康二『中村雅楽探偵全集2 グリーン車の子供』
前巻の『團十郎切腹事件』は読んだんだけど、感想も書いていません。つまらなかったというわけじゃあないのですが、知識不足という面もふくめて戸板康二を読むにはどうやら時期早々という感じです。読んでいてもお前にはまだ早いと言われている気がしてならない時があります。
目黒条『世界人類がセックスレスでありますように』
ちょっと気になった本だったのでプレゼント応募したら当たった本です。何故気になったのかといえば、この記事によれば目黒条氏の父親は……。
しかし無料で手に入れた本というのは、絶対に読みたいというモチベーションが無いと積読になってしまいがちです。身銭を切って手に入れた本であれば元を取らなければという卑しい気持ちがあるので多少モチベーションが低くても読むのですが。
ジェフリー・A・カーヴァー『スターバースト』『スターストリーム』
ネットで中古CDを買おうとしたときに送料を無料とするための帳尻あわせで買ったものです。したがって読みたいというモチベーションがかなり低いので積読のままです。
550ページ近くと意外と分厚いのも積読のままの原因の一つです。表紙のデザインは岩郷引力氏。この頃はまだ引力だったんだね。
とりあえず今年の未読率は5%未満だから、まあがんばって読んでいるほうなんじゃないかと勝手に思っています。

といいながら『ラナーク』を読むのはいつのことになるやら。
  

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2007年11月21日

来月の気になる本 2007/12

風邪をひいてダウンしてしまいました。いや、歳をとると回復力も衰えてしまうのでなかなか治らず困ったものです。

『裸者と裸者(上下)』打海文三 角川文庫
『山口雅也の本格ミステリ・アンソロジー』山口雅也 角川文庫
『ミステリクロノ(2)』久住四季 電撃文庫
『箆棒な人々』竹熊健太郎 河出文庫
『人類は衰退しました(2)』田中ロミオ ガガガ文庫
『リバース・ブラッド(1)』一柳 凪 ガガガ文庫
『掠奪都市の黄金』フィリップ・リーヴ 創元SF文庫
『少女には向かない職業』桜庭一樹 創元推理文庫
『愚か者死すべし』原 りょう ハヤカワ文庫JA
『超人類カウル』ニール・アッシャー ハヤカワ文庫SF
『ザ・テラー ―極北の恐怖―(上下)』ダン・シモンズ ハヤカワ文庫NV
『銀河北極』アレステア・レナルズ ハヤカワ文庫SF
『残虐行為記録保管所』チャールズ・ストロス 早川書房
『おめでとう』川上弘美 文春文庫
『七不思議の町』北森鴻 理論社

10月9日に急逝した打海文三の『裸者と裸者』が文庫化。三部作となる予定だったのに……。
竹熊健太郎の『箆棒な人々』は川内康範、石原豪人、康芳夫、糸井貫二といった非常に濃い人々へのインタビュー集。
『みすてぃっく・あい』の一柳凪の新作がはやくも登場するが、ナンバーがついているところを見るとシリーズ物。はたしてどんな内容なのかな。
ひょっとしたらもう出ないのかもと思っていたフィリップ・リーヴの『移動都市』の続編がようやく登場。で、『少女には向かない職業』ははやくも文庫化。しかしこれってどういう順番で文庫化しているんだろうなあ。
ニール・アッシャーの身も蓋もない題名『超人類カウル』はまあ気にはなるんだけど、ダン・シモンズの『ザ・テラー』のほうがもっと気になる。北極を舞台としたサバイバルを冬に読むのもまた一興かな。しかし、チャールズ・ストロスの新作が文庫ではなく〈海外SFノヴェルズ〉で出るとは。
川上弘美の『おめでとう』が何故か文春文庫から。「西暦三千年一月一日のわたしたちへのことば。」と続く表題作「おめでとう」は傑作です。
  

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2007年10月11日

来月の気になる本 2007/11

『ネクロダイバー潜死能力者』牧野 修 角川ホラー文庫
『弁頭屋』遠藤徹 角川ホラー文庫
『デッドライン(上下)』建倉圭介 角川文庫
『日本SF全集・総解説』日下三蔵 早川書房
『ミステリが読みたい! 2008年版』早川書房編集部編 早川書房
『アイ・アム・レジェンド』リチャード・マシスン ハヤカワ文庫NV
『神州纐纈城』国枝史郎 河出文庫
『gift』古川日出男 集英社文庫
『やがてヒトに与えられた時が満ちて……』池澤夏樹 角川文庫
『仕掛け花火』江坂遊 講談社ノベルス
『ナツメグの味』ジョン・コリア 河出書房新社
『[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ』シオドア・スタージョン 河出書房新社
『THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ』矢作俊彦 角川文庫
『幼年期の終わり』クラーク 光文社古典新訳文庫
『絵描きの植田さん』いしいしんじ、植田 真 新潮文庫
『ジョン平とぼくと(4)ジョン平とぼくときみと』大西科学 GA文庫
『グリーン・レクイエム/緑幻想』新井素子 創元SF文庫
『リピート』乾 くるみ 文春文庫
『蒼煌』黒川博行 文春文庫

SFマガジンで連載されていた「日本SF全集・総解説」が一冊の本にまとまる。もっともこの本、これを読んでも涎が出るだけという罪作りな内容なんだよなあ。出版芸術社の方面でこれにあわせたかのような動きがあるみたいなんだけど。
マシスンはやっぱり映画化に合わせて復刊したけど、フィニイの時のようにおまけが付かなかったのはちょっと残念。
復刊といえば、国枝史郎の『神州纐纈城』やら池澤夏樹の『やがてヒトに与えられた時が満ちて……』やらクラークの『幼年期の終わり』やら新井素子の『グリーン・レクイエム/緑幻想』やらと多いなあ。
もっとも池澤夏樹の『やがてヒトに与えられた時が満ちて……』は文庫化だしクラークは新訳なんだけどさ。『やがてヒトに与えられた時が満ちて……』は普後均の写真とのコラボレーションが魅力の一つだったわけで、今回あの写真も全部収録されるのだろうか。そもそも元本そのものの版型からして変形だったのだから無理かも知れない。
SFというジャンルの中ではとうの昔に古典入りしていたクラークのこれが古典文庫入りというのは当たり前といえば当たり前なんだけど、なんだか不思議な感じがする。しかし私にとっての『幼年期の終わり』は沼沢洽治訳の『地球幼年期の終わり』であり、オーバーロードは「上主」でオーバーマインドは「上主心」なのである。それ以外は認めない。
最相葉月の評伝のおかげなのか、それともこれとは無関係だったのかはわからないが、星新一の弟子、江坂遊の『仕掛け花火』が復刊。
シリーズが完結して、出すとしたら短編集だといっていた<ジョン平とぼくと>シリーズがもう出るとは。やっぱり短編集なのかな。
全く読むつもりは無いんだけど、徳間書店から「5次元文庫」なるレーベルが創刊。だいたい予想がつく内容なんだけど、なぜいきなり5次元なんだろうか。『まもなく世界は5次元へ移行します』なんて本が出たのはひょっとしてこの布石だった?  

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2007年09月25日

猫の尻尾に触れてみる

この記事は『猫の尻尾も借りてきて』に関する考察記事です。既読であることを前提としてその内容に深く言及していますので、未読で内容を知りたくない方、もしくはまったく興味が無い方はいつもの本の感想の方だけご覧下さい。今日の更新分はこちらです。


この本の時間の遷移はかなり複雑なのでタイムチャートを作ってみました。PDFファイルですので、ご注意下さい。
表1(ファイルサイズ45,412byte)
表2(ファイルサイズ38,155byte)
表1は人物単位でまとめたもので、かなり複雑な時間移動をしているのがわかるかと思います。物語としては1995/7/22の朝からスタートします。一方、表2の方は、これを整理して時間移動が発生するたびに列を分けた形でまとめました。史郎Aがタイムマシンを使うと史郎Bへと移ります。
時間に関しては作品内の時間とは完全に一致させてはおらず、問題ない範囲内においてキリの良い数字を取ってあります。例えば最初に史郎がタイムマシンを稼働させた時間は8時5分なのですがこの表ではきりの良い8時としています。また、亜弓の行動においては具体的な記述が無い部分もあるため、推測して埋めた部分もあり、ひょっとしたら間違っているかもしれませんが、おおよそ問題ない範囲ではないかと思います。
その他、間違いがありましたら遠慮なくご指摘下さい。

では、ネタバレしても構わないという方は続きをどうぞ。  
続きを読む

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2007年09月18日

来月の気になる本 2007/10

めでたく再刊した『新顎十郎捕物帳』はやっぱり一巻のみで、どうせなら二巻もあわせて完全版として出してくれれば良かったのに残念だなあ。
おまけに解説の方も、著者のことばで言及されているからまだよかったものの、久生十蘭に全然言及してなくって、この書き方じゃあ顎十郎が都筑道夫のオリジナルキャラクターのように見えるじゃないか。

『硝子のハンマー』貴志祐介 角川文庫
『山口雅也の本格ミステリ・アンソロジー』山口雅也 角川文庫
『風の歌、星の口笛』村崎 友 角川文庫
『キノの旅(11)the Beautiful World』時雨沢恵一 電撃文庫
『泣かない女はいない』長嶋 有 河出文庫
『となりの宇宙人』半村 良 河出文庫
『螢』麻耶雄嵩 幻冬舎文庫
『背の目(上下)』道尾秀介 幻冬舎文庫
『暗礁(上下)』黒川博行 幻冬舎文庫
『最後の願い』光原百合 光文社文庫
『盗まれた街』ジャック・フィニイ ハヤカワ文庫SF
『時砂の王』小川一水 ハヤカワ文庫JA
『完全脱獄』ジャック・フィニイ ハヤカワ・ミステリ文庫
『ゴールデンエイジ(3)マスカレードの終焉』ジョン・C・ライト ハヤカワ文庫SF
『ようこそ女たちの王国へ』ウェン・スペンサー ハヤカワ文庫SF
『黄昏のベルリン』連城三紀彦 文春文庫
『新世界より(上下)』貴志祐介 講談社
『差し手の顔 脳男2(上下)』首藤瓜於 講談社
『ぶち猫 コックリル警部の事件簿』クリスチアナ・ブランド 論創社
『悦楽の園』木地雅映子 ジャイブ
『消失!』中西智明 講談社ノベルス
『私の男』桜庭一樹 文藝春秋
『メフィストの牢獄』マイケル・スレイド 文春文庫

『法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー』に続いて今度は山口雅也によるアンソロジー。何が入っているかな。
選考委員の一人、坂東眞砂子が激怒してネタバレ選評をしたという『風の歌、星の口笛』が文庫化。SF者としては文庫化した以上は読むしかないだろうなあ。
河出文庫からは半村良のSF短編集。うーむ次々と長編が復刊されつつあるし『文藝別冊 半村良』が出たりと、再評価がされつつあるのかな。
幻冬舎文庫からは道尾秀介と黒川博行の文庫化。特に黒川博行の『暗礁』は<疫病神>シリーズなので楽しみです。
映画化されたおかげでジャック・フィニイの『盗まれた街』が復刊。ついでなのかどうかはわからないけど『完全脱獄』の方も復刊ということでうれしいなあ。
映画化のおかげというのならマシスンの『地球最後の男』もそのうち復刊されるかもしれない。
ようやくジョン・C・ライトの『ゴールデンエイジ』も最終巻。ここまで付き合ったんだから最後に凄い物を見せて欲しいものです。
ついでにウェン・スペンサーも出るようだけど、これって『ティンカー』の続編なのかなと思ったら『A Brother's Price』の方らしい。
いきなりウィリアム・ブリテンの『ジョン・ディクスン・カーを読んだ男』が出て驚いた論創海外ミステリ、来月はクリスチアナ・ブランドとは、これまた驚き。
驚きといえば、『氷の海のガレオン』の木地雅映子の新作がとうとう出ます。
とうとうといえば、講談社ノベルスの10月の復刊で、とうとう中西智明の『消失!』が復刊。こいつが来月の目玉だなあと思っていたらなんと、『メフィストの牢獄』マイケル・スレイドだって。とうとう、七作目の『Burnt Bones』が出ますよ。
『斬首人の復讐』のあとがきでは八作目までの版権は取得済みだったとか書いてあったけど、九作目は今回の続編で、十作目は『髑髏島の惨劇』の続編、今度はホラー作家が殺されまくるという話らしいから、どんどん出して欲しいものだなあ。  

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2007年08月09日

来月の気になる本 2007/9

久しぶりに晶文社のサイトを訪れたら、「『たんぽぽのお酒』の続編が2007年秋小社より刊行」だって、アレに続編があったとは知らなかったけれども、晶文社からでるとは驚き。続編って『Farewell Summer』のことか?

『ネフィリム超吸血幻想譚』小林泰三 角川ホラー文庫
『スターダスト』ニール・ゲイマン 角川文庫
『寄席囃子』正岡 容 河出文庫
『螢坂』北森 鴻 講談社文庫
『エナメルを塗った魂の比重<鏡稜子ときせかえ密室>』佐藤友哉 講談社文庫
『軍犬と世界の痛み』マイクル・ムアコック ハヤカワ文庫SF
『さらば愛しき大久保町』田中哲弥 ハヤカワ文庫JA
『新しき太陽の書1 拷問者の影』ジーン・ウルフ ハヤカワ文庫SF
『そばかすのフィギュア』菅 浩江 ハヤカワ文庫JA
『緑の瞳のアマリリス』ジェイン・アン・クレンツ ハヤカワ文庫SF
『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』カート・ヴォネガット ハヤカワ文庫SF
『犯人に告ぐ(上下)』雫井脩介 双葉文庫
『フュリー・オン・サンデー』リチャード・マチスン 扶桑社ミステリ
『千の脚を持つ男怪物ホラー傑作選』スタージョン&デイヴィッドスンほか 創元推理文庫
『パズラー 謎と論理のエンタテイメント』西澤保彦 集英社文庫
『神様が用意してくれた場所(2) 明日をほんの少し』矢崎存美 GA文庫
『遺跡の声』堀 晃 創元SF文庫
『新顎十郎捕物帖』都築道夫 講談社
『心あたりのある者は』米澤穂信 角川書店
『悪魔の薔薇』タニス・リー 河出書房新社
『今日の早川さん』COCO 早川書房

都筑道夫が師事した正岡容の『寄席囃子』が河出文庫から文庫化。『寄席風俗』や『寄席行燈』なんかも文庫化されるのかな。
『螢坂』は<香菜里屋>シリーズの一冊。もはや安心して読むことの出来るシリーズです。
『軍犬と世界の痛み』はかつて集英社ワールドSFシリーズとして出ていた『堕ちた天使』の復刊。しかし読むかどうかはちょっと微妙なところ。
ジーン・ウルフはとうとう出るのかと思ったら『拷問者の影』で、なんだ一巻目か。毎月一巻ずつ出るとしたら五巻が出るのは来年ってことになるなあ。
菅浩江の『そばかすのフィギュア』はいったい何なんだろう。『雨の檻』を改題したものなのかな。
ジェイン・アン・クレンツは……おそらくロマンスSFだろうけど、うーむ早川から出るとは思わなかったよ。それとも、もの凄い傑作なのか?
リチャード・マチスンだなんて扶桑社は相変わらず不意打ちをしてくるというか隠し球ばっかりだなあ。
西澤保彦の『パズラー 謎と論理のエンタテイメント』は文体までそっくり真似した「贋作『退職刑事』」が収録されているので都筑道夫ファンは要注意。しかしその他の短編はいつもの西澤保彦節なので、後味の悪さは要注意です。
西澤保彦はその他にも物部太郎物のパスティーシュも書いているので、もう何作か書いて、「贋作 都筑道夫」といった本を作って欲しいなあ。
講談社ノベルスの復刊として『新顎十郎捕物帖』が復刊するけれども、これって1冊目の方だけなんだよね?2の方もまとめてくれるとうれしいんだけど。
で、まあ『今日の早川さん』がとうとう出ます。どんな表紙なのか楽しみ。  

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2007年07月13日

来月の気になる本 2007/8

『やどかりとペットボトル』池上永一 角川文庫
『ばいばい、アース(1)理由の少女』冲方 丁 角川文庫
『破裂(上下)』久坂部 羊 幻冬舎文庫
『さよならの代わりに』貫井徳郎 幻冬舎文庫
『逃亡くそたわけ』絲山秋子 講談社文庫
『冷たい校舎の時は止まる(上下)』辻村深月 講談社文庫
『雨恋』松尾由美 新潮文庫
『ウォー・サーフ(上下)』M・M・バックナー ハヤカワ文庫SF
『キルン・ピープル(上下)』デイヴィッド・ブリン ハヤカワ文庫SF
『火星の長城』アレステア・レナルズ ハヤカワ文庫SF
『ウニバーサル・スタジオ』北野勇作 ハヤカワ文庫JA
『銀輪の覇者(上下)』斉藤 純 ハヤカワ文庫JA
『リ・ジェネシス』東野 司 扶桑社ミステリ
『紅楼夢の殺人』芦辺 拓 文春文庫
『ぬかるんでから』佐藤哲也 文春文庫
『ソロモンの犬』道尾秀介 文藝春秋
『インシテミル』米澤穂信 文藝春秋
『SF奇書天外』北原尚彦 東京創元社
『ドッグ・ウォーカー』アーサー・ブラッドフォード 角川書店
『日本SF・幼年期の終り』早川書房編集部編 早川書房


去年の11月に出たばかりだというのに早くも文庫化された『やどかりとペットボトル』はエッセイ集なんだけれども、この人のエッセイは小説と同様パワフルに面白いので楽しみ。
今でも「Aケア」だとか「漆原糾」とかで検索してくる人がいる『廃用身』の久坂部羊の二作目も文庫化。しかし、来月は上下巻に版冊された物が多すぎます。多すぎるといえば、文庫化されたら読んでみようと思っていた本が、大量に文庫化されてしまったのでうれしい反面、そんなにも読むことが出来ない実情を考えると素直に喜ぶことが出来ないのが悲しいところ。とりあえず、SFだからといって無条件に読もうとするのは控えよう。
アレステア・レナルズの本は、短編集だけれども、多分分厚いんだろうなあ。しかし、名作復刊は来月も出なくって、これはたまたま出ないだけで、終わっちゃったわけじゃないんだよね?コニー・ウィリスの『わが愛しき娘たちよ』は復刊じゃなくって重版だし、ちょっと不安です。
米澤穂信は9月あたりには<古典部>シリーズの短編が一冊にまとまるそうなので、こちらもまた楽しみです。  

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2007年06月15日

来月の気になる本 2007/7

『黒の試走車』梶山季之 岩波現代文庫
『濁った激流にかかる橋』伊井直行 講談社文芸文庫
『バラ色の怪物』笹生陽子 講談社文庫
『消える総生島<夢水清志郎事件ノート>』はやみねかおる 講談社文庫
『フィンガーボウルの話のつづき』吉田篤弘 新潮文庫
『不確定世界の探偵物語』鏡明 創元SF文庫
『楽園の知恵』牧野修 ハヤカワ文庫JA
『からくりアンモラル』森奈津子 ハヤカワ文庫JA
『輝くもの天より堕ち』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア ハヤカワ文庫SF
『氷と炎の歌2 王狼たちの戦旗(5)』ジョージ・R・R・マーティン ハヤカワ文庫SF
『スペースプローブ』 機本伸司 早川書房
『マジック・フォー・ビギナーズ』ケリー・リンク 早川書房
『ヒンデンブルグ号の殺人』マックス・アラン・コリンズ 扶桑社ミステリ
『桜庭一樹読書日記』 桜庭一樹 東京創元社
『水銀奇譚』牧野修 理論社

岩波現代文庫から梶山季之の本が出るというのもなんだか凄いなあと思ったわけですが、それはともかく伊井直行の『濁った激流にかかる橋』が文庫化されることに驚きました。講談社文芸文庫というところがちょっと引っかかる気もしないでもないのですが、売れて欲しいという気持ちよりもようやく読むことが出来るんだという気持ちの方が大きいのでまあ良しとします。
創元SF文庫では鏡明の『不確定世界の探偵物語』が出るというのもうれしい話で、『バビロニア・ウェーブ』や『幻詩狩り』といったラインナップからなんとなく、あの頃の、あのあたりの作品群が出てくるんじゃないのかという淡い期待もしていたので、創元SF文庫には期待ができそうだなあ。
あとがきでは出版予定となっていたけれどもこんなに早く出るとは思わなかったマックス・アラン・コリンズの『ヒンデンブルグ号の殺人』。『タイタニック号の殺人』はまだ読んでいる途中です。しかし気になるのは『ヒンデンブルグ号の殺人』の方ではなくってその次の三作目。探偵役があの人ですから。
早川から本が出てもおかしくはなかったはずの機本伸司の新作がJコレクションから。今まではとりあえず何かを作るという話だったけれども、今度はどんな話になるのだろうか。  

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2007年05月10日

来月の気になる本 2007/6

『新編 戦後翻訳風雲録』 宮田昇 みすず書房
『欧米推理小説翻訳史』 長谷部史親 双葉文庫
『ゴーレム100』 アルフレッド・ベスター 国書刊行会
『ぼくは悪党になりたい』 笹生陽子 角川文庫
『NR』 川島誠 角川文庫
『夕萩心中』 連城三紀彦 光文社文庫
『跳訳 18時の音楽浴 漆黒のアネット』 ゆずはらとしゆき ガガガ文庫
『スクールアタック・シンドローム』 舞城王太郎 新潮文庫
『枯葉の中の青い炎』 辻原登 新潮文庫
『ジョン平とぼくらの世界』 大西科学 GA文庫
『三人目の幽霊』 大倉崇裕 創元推理文庫
『ヘビイチゴ・サナトリウム』 ほしおさなえ 創元推理文庫
『スロー・バラード』 イアン・ワトスン ハヤカワ文庫SF
『大久保町は燃えているか』 田中哲弥 ハヤカワ文庫JA
『氷と炎の歌2 王狼たちの戦旗(4)』 ジョージ・R・R・マーティン ハヤカワ文庫SF
『サンサーラ・ジャンクション』 ジョン・コートニー・グリムウッド ハヤカワ文庫SF
『敵は海賊・正義の眼』 神林長平 ハヤカワ文庫JA
『虐殺器官』 伊藤計劃 早川書房
『パラレル』 長嶋有 文春文庫
『赤石沢教室の実験』 田代裕彦 角川書店

宮田昇の『新編 戦後翻訳風雲録』は「初刊 本の雑誌社 2000」となっていることから元本は『戦後「翻訳」風雲録』らしい。うーむ、どのくらい加筆されているのだろうか。
同じ児童文学作家としては佐藤多佳子が一人だけ突き抜けてしまったようなんだけれども、笹生陽子も好きです。というわけで『ぼくは悪党になりたい』が文庫化。
同じく角川文庫では川島誠の『NR』が文庫化。本当のところを言えばこの話、あまり面白くはなかったのですが、しかしそれは川島誠に『800』のような話を期待していたからであって、いつまでも過去の作品と同じものを期待している読者なんて作者からしてみれば迷惑な読者だよなあ。と、最近思うところがあって少し改心いたしました。
戻り川心中』が光文社文庫で出たとき、何故『夕萩心中』の方も出ないのだと思っていたのですが、ああ、やっぱり出ました。だいぶ待たされたけど。
ガガガ文庫ではいきなり冒険というか他とは違う色を出そうとしているのか、「跳訳」ですか、そうですか。その後のラインナップがまた素晴らしいんだけれども、問題は作品の質なんだよなあ。
舞城王太郎の『スクールアタック・シンドローム』は『みんな元気』の改題した文庫化なのかな。文庫化といえば辻原登の『枯葉の中の青い炎』も文庫化されます。いいからみんな黙って読めと言いたい。
早川の復刊はイアン・ワトスンの『スロー・バラード』ですか。読んでいなかったから丁度良かったけれども、タニス・リーのこともあったので、ひょっとしてイアン・ワトスンがらみで何か隠し球でもあるのかな、などと淡い期待を。
それにしても今度は田代裕彦ですか。角川はどんどんラノベから引き抜いているなあ。田代裕彦がどんな話を書くのか期待と不安が入り交じっています。  

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2007年04月12日

来月の気になる本 2007/5

『大船日記』笠 智衆 朝日文庫
『メシアの処方箋』機本信司 ハルキ文庫
『ヴァンパイヤー血風録』笠井 潔 講談社文庫
『名探偵 木更津悠也』麻耶雄嵩 光文社文庫
『パイレーティカ~女海賊アートの冒険~(上)』タニス・リー ルルル文庫
『だれのものでもない悲しみ』辻原 登 中公文庫
『最後から二番目の真実』フィリップ・K・ディック 創元SF文庫
『エデンの黒い牙』ジャック・ウィリアムスン 創元推理文庫
『銀色の愛ふたたび』タニス・リー ハヤカワ文庫SF
『ゴールデン・エイジ(2)フェニックスの飛翔』ジョン・C・ライト ハヤカワ文庫SF
『氷と炎の歌2 王狼たちの戦旗(3)』ジョージ・R・R・マーティン ハヤカワ文庫SF
『ラ・イストリア』仁木 稔 ハヤカワ文庫JA
『リトル・フレンド(上下)』ドナ・タート 扶桑社ミステリ
『雲雀』佐藤亜紀 文春文庫
『葉桜の季節に君を想うという』歌野晶午 文春文庫
『擬態 カムフラージュ』 ジョー・ホールドマン 早川書房
『Self-Reference ENGINE』 円城塔 早川書房
『失われた探険家』パトリック・マグラア 河出書房新社

読む時間さえあれば読みたい本ばかり並べているけれども、このうち何冊読むことが出来るのかは不明。
小学館から新しく創刊されたルルル文庫でタニス・リーってのが驚いたけれども、電撃文庫で『悪魔の国からこっちに丁稚』が出るようなものか……ってだいぶ違うか。
しかし『銀色の恋人』が復刊され続編の『銀色の愛ふたたび』まで翻訳されてしかも産業編集センターからも時々出たりして、今度はタニス・リーの時代?
翻訳権を早川に持っていかれてしまったという噂もあるフィリップ・K・ディックですが東京創元社もしぶとく出します。うーむ『最後から二番目の真実』はサンリオ版が積読のままだったはず。しかし、この分だと『シミュラクラ』とかもそのうち復刊しそうだなあ。
三月に出る予定だったけれども出なくって、ひょっとしてこのまま中断してしまうのかとちょっと心配だったジョン・C・ライトの『ゴールデン・エイジ(2)』。さてどこまで楽しませてくれることか。
『天使』の続編というか姉妹編の『雲雀』もようやく文庫化。ようやくといえば読んでいないけれどもどんなネタなのか既に知ってしまっている歌野晶午の『葉桜の季節に君を想うという』も文庫化。純粋に物語として楽しむつもりですよ。
久しぶりのジョー・ホールドマンは文庫ではなくって四六版。
しかし、気になる本を読むためには今の積読本をがんばって消化せねば。  

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2007年03月12日

来月の気になる本 2007/4

かつて「ウィザードリィ」に熱中した身としては何が何でもやらねばなるまいと、「世界樹の迷宮」に熱中してしまったのでなかなか本が読めません。ああ、やっぱりマッピングは楽しいなあと思いつつも増え続ける積読本の山に恍惚と不安を感じつつ、それを横目に見ながら今日もダンジョン奥深く冒険に繰り出す毎日であります。

「バッテリー(6)」あさのあつこ 角川文庫
「リリアとトレイズ(6)私の王子様(下)」時雨沢恵一 電撃文庫
「新教養主義宣言」山形浩生 河出文庫
「あかね色の風」あさのあつこ 幻冬舎文庫
「Q&A」恩田 陸 幻冬舎文庫
「小生物語」乙一 幻冬舎文庫
「黄昏の百合の骨」恩田 陸 講談社文庫
「ムーンライト・ラブコール」梶尾真治 光文社文庫
「趣味は読書。」斎藤美奈子 ちくま文庫
「夢館」佐々木丸美 創元推理文庫
「中村雅楽探偵全集2 グリーン車の子供」戸板康二 創元推理文庫
「冬の巨人」古橋秀之 徳間デュアル文庫
「銀色の恋人」タニス・リー ハヤカワ文庫SF
「ファイナル・カントリー」ジェイムズ・クラムリー ハヤカワ・ミステリ文庫
「氷と炎の歌2 王狼たちの戦旗(2) 」ジョージ・R・R・マーティン ハヤカワ文庫SF
「グアルディア(上下)」仁木 稔 ハヤカワ文庫JA
「ロケットガール(4)」野尻抱介 富士見ファンタジア文庫
「タイタニックの殺人」マックス・A・コリンズ 扶桑社ミステリ
「イニシエーション・ラブ」乾 くるみ 文春文庫
「星雲組曲」張系国 国書刊行会
「双生児」クリストファー・プリースト 早川書房

やはり映画化に合わせて最終巻も文庫化してきました、あさのあつこの「バッテリー」。数年先まで待たされるだろうと思っていたので、こちらとしては何も文句は言いません。
山形浩生の「新教養主義宣言」はたしか晶文社から出ていたものなんだけれども、いや河出書房新社って凄いよなあ。晶文社から出ていたあれやこれ、ひょっとして片っ端から文庫化してくれるんじゃないかと淡い期待を抱いています。
恩田陸の作品が二冊文庫化されるんだけど、気になるのが「Q&A」の表紙。やっぱり四六版と同じ表紙になるのかな。
梶尾真治の「ムーンライト・ラブコール」は過去の短篇集からの再編集版とのことなので、ちょっとがっかり。
早川の名作コレクションはタニス・リーか……、いや読んだこと無いんだよなあタニス・リーは。奇想コレクションでもラインナップに入っていることだし、読んでみようかなあ。
Jコレクションの文庫化は「グアルディア」なんだけど、順番に文庫化されるんじゃないんだね、これって。
で、国書刊行会ってがんばっているなあと思ったら張系国の「星雲組曲」がこんなに早く出るんですか、マジですか。
しかし、今度のプラチナ・ファンタジーは文庫じゃないんですか。ケリー・リンクの短編集が文庫じゃないっぽかったんでひょっとしたらと思ったんですけど……。採算を考えると文庫じゃ厳しいのかなあ。  

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2007年02月07日

来月の気になる本 2007/3

「新・地底旅行」奥泉 光 朝日文庫
「奇億」小林泰三 角川ホラー文庫
「奇妙な幻獣辞典」井上雅彦 角川ホラー文庫
「リリアとトレイズ(5)私の王子様(上)」時雨沢恵一 電撃文庫
「A HAPPY LUCKY MAN」福田栄一 光文社文庫
「語り女たち」北村 薫 新潮文庫
「砂の城の殺人」谷原秋桜子 創元推理文庫
「百万のマルコ」柳 広司 創元推理文庫
「ゆらぎの森のシエラ」菅 浩江 創元SF文庫
「永遠の戦士エルリック7 白き狼の息子」マイクル・ムアコック ハヤカワ文庫SF
「星界の断章(2)」森岡浩之 ハヤカワ文庫JA
「氷と炎の歌2 王狼たちの戦旗(1)」ジョージ・R・R・マーティン ハヤカワ文庫SF
「膚の下(上下)」神林長平 ハヤカワ文庫JA
「大久保町の決闘」田中哲弥 ハヤカワ文庫JA
「セカイのスキマ(3)」田代裕彦 富士見ミステリー文庫
「タイタニック殺人事件」マックス・A・コリンズ 扶桑社ミステリ
「ロング・グッドバイ」 レイモンド・チャンドラー 早川書房
「オリュンポス(上下)」 ダン・シモンズ 早川書房
「棄ててきた女アンソロジー/イギリス篇」 早川書房
「エソルド座の怪人アンソロジー/世界篇」 早川書房
「巨船ベラス・レトラス」 筒井康隆文藝春秋
「サマーバケーションEP」 古川日出男 文藝春秋
「ゴーレム100」アルフレッド・ベスター 国書刊行会
「ブロークン・エンジェル」リチャード・モーガン アスペクト

おおっ、三月は「ロング・グッドバイ」と異色作家短編集の二冊と「オリュンポス(上下)」と、予定通りに出るのであればベスターの「ゴーレム100」でいっぱいいっぱいですよ。しかし「オリュンポス」は分冊してしまったか。「ロング・グッドバイ」はかなり前から噂されていた村上春樹による新訳で表紙にびっくりしましたが、ひょっとして清水俊二が作り出してきたイメージを吹き飛ばすものになるのかな。
文庫に目をやると、神林長平の「膚の下」が文庫化され、文庫化はまだ当分先だと思っていたマーティンの「王狼たちの戦旗」ももう文庫化。「王狼たちの戦旗」はおそらく五分冊の一冊目だろうからまだいいけれど、「膚の下」は上下巻で分量的にはかなりありそう。
で、分量的にはそれなりにあった奥泉光の「新・地底旅行」も文庫化されて、楽しみといえば楽しみなんだけれども、もっと薄い本は無いのか三月は。
ということで薄いといえば小林泰三の「奇億」は題名からすると祥伝社文庫の400円シリーズとして出ていたものだと思うけど、小林泰三らしい嫌な話でした。でもこれ単体で出るのかな。
玉響荘のユーウツ」が面白かった福田栄一の「A HAPPY LUCKY MAN」もようやく文庫化。
そして怒濤のごとく毎月文庫化され続けてきた柳広司の三月の文庫は「百万のマルコ」。こちらは連載からいきなり文庫で出版です。
東京創元社が日本SFも出し始めたと思ったら、菅浩江のデビュー作が復刊されます。菅浩江の復刊はこの後も続くのかな。
扶桑社ミステリからは、ほとんどノベライズ作家として定着してしまったマックス・A・コリンズの「タイタニック殺人事件」が出るんだけど、いかにもねらいを外したかのような扶桑社のこの選択、誰も読む人がいなくったってわたしは読みますよ……たぶん。
オルタード・カーボン」がちょっと期待はずれだったリチャード・モーガンの新作も出ますが、これはちょっと様子見かな。前作の半分くらいの分量で、文庫だったら読んでもいいんだけどなあ。  

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2007年01月12日

来月の気になる本 2007/2

「ラビオリ・ウエスタン(仮)」森橋ビンゴ ファミ通文庫
「チョコレートゴシップ」森橋ビンゴ 角川書店
「赤江瀑短編傑作選〈恋愛官能〉編」禽獣の門(仮)」赤江 瀑 光文社文庫
「盲目の理髪師【新版】」ディクスン・カー 創元推理文庫
「水に描かれた館」佐々木丸美 創元推理文庫
「バビロニア・ウエーブ」堀 晃 創元SF文庫
「中村雅楽探偵全集1 團十郎切腹事件」戸板康二 創元推理文庫
「砂の城の殺人」谷原秋桜子 創元推理文庫
「天の向こう側」アーサー・C・クラーク ハヤカワ文庫SF
「反逆者の月」デイヴィッド・ウェーバー ハヤカワ文庫SF
「老人と宇宙(そら)」ジョン・スカルジー ハヤカワ文庫SF
「沈黙のフライバイ」野尻抱介 ハヤカワ文庫JA
「ガラスのなかの少女」ジェフリー・フォード ハヤカワ・ミステリ文庫
「瞬きよりも早く」レイ・ブラッドベリ ハヤカワ文庫NV
「リトル・フレンド(上下)」ドナ・タート 扶桑社ミステリ
「ヘル」筒井康隆 文春文庫
「酸素は鏡に映らない」上遠野浩平 講談社ミステリーランド
「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」桜庭一樹 角川書店
「新井素子自選作品集 窓のあちら側」新井素子 出版芸術社
「ポケミス全解説」都筑道夫 フリースタイル
「物しか書けなかった物書き」ロバート・トゥーイ 河出書房新社
「リヴァイアサン号殺人事件」ボリス・アクーニン 岩波書店
「アキレス将軍暗殺事件」ボリス・アクーニン 岩波書店

ファミ通文庫からは森橋ビンゴの新作。とりあえず新作が出せるようなのでひと安心と思っていたら、角川書店からも同日にハードカバーが出るらしい。いよいよブレイクするのか?
創元SF文庫からはいきなり堀晃の「バビロニア・ウエーブ」が。徳間デュアル文庫で出版予定だったのにいつの間にか消えてしまった「梅田地下オデッセイ」も出てくれるとうれしいけれど。
ハヤカワ名作セレクションはまたもやアーサー・C・クラーク。まあクラークの本が絶版というのがそもそもの問題でもあるんだけども、他の人も出してよと言いたくなります。
デイヴィッド・ウェーバーは<紅の勇者オナー・ハリントンシリーズ>の人だけれども今回は翻訳者が違います。ってことは別シリーズなのかな。
ジョン・スカルジーは……いったい誰だ?。21世紀版ハインラインの「宇宙の戦士」というのが気になるなあ。
なかなか出ないなあと思っていた野尻抱介の新作はハヤカワ文庫JAから。とりあえず溜まっていた短編集のようだけれども。
ジェフリー・フォードの「ガラスのなかの少女」がとうとうミステリ文庫から出ますねえ。ハードカバーじゃないのでうれしいですよ。
とうとうといえば、ドナ・タートの新作も再び予定表に上ってきました。今度こそ出るのかな。
今度こそといえば都筑道夫の「ポケミス全解説」も二月出版予定。まあ気長に待ちます。
しかしなんと言っても一番気になるのがボリス・アクーニンの二冊。2001年に突然一冊だけ出た「堕ちた天使―アザゼル」と同じ<ファンドーリンシリーズ>のようで、ロシアでは一大人気らしいが、果たして本当におもしろのか。というよりもロシアのミステリということで気にはなるなあ。そういえばセルゲイ・ルキヤネンコの<ナイトウォッチシリーズ>はその後どうなったんだろう。続きが翻訳されるのをずっと待っているのですが……。  

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2006年12月29日

閑話

ミシェル・ビュトールの「時間割」は百ページほど読んだところで中断状態。イーガンの「ひとりっ子」に手を出してしまったのが原因なのだけれども、はたしてオレは「時間割」を読み切ることが出来るのだろうか。
そもそも積読状態なのはこの本だけではなく、このほかに今月買った本だけでも、
「赤江瀑名作選」赤江 瀑
「証拠は語る」マイケル・イネス
「アイアン・サンライズ」チャールズ・ストロス
「キングとジョーカー」ピーター・ディキンスン
「崖の館」佐々木 丸美
「龍の館の秘密」谷原 秋桜子
「ハンプティ・ダンプティは塀の中」蒼井 上鷹
「時間はどこで生まれるのか」橋元 淳一郎
「赤朽葉家の伝説」桜庭 一樹
がまだ残っている。このうち年内で読み切れるのはおそらく一冊か二冊といったところで、冷静になって考えてみれば何でこんなに苦労してまでも本を読む必要があるのだろうかと思ったりもする。
しかし、そもそも本というのは読まれるために存在するわけで、買ってしまった以上は読んであげなければいけないような気もするのだ。ああ、なんと気の弱い人間なのだろう私は。

それはともかく「横溝正史探偵小説大全」というものを見つけて、ちょっと心が揺れ動いてしまいましたよ。全89巻がたった一枚のSDカードに入ってしまうということに何ともいえない感情がこみ上げてくるのだけれども……。
もっともこれ、「ワーズギア」という読書端末もセットで購入しなければいけいのが難点なんだけれども、こんな企画ものだとついついうっかり「ワーズギア」で小説を読んでもいいんじゃないかという気持ちにもさせられてしまう。で、ちょっとばかり真剣に検討してみたりしたのだけれども、やっぱり実物を実際に触って試してみないと何ともいえないなあ。どうも今ひとつの使用感の感じがする。
しかし、積まれた本の山を目にするからこそ、読まなければいけないと気を引き締めるわけであって、電子書籍になった場合、はたしてそんな気持ちが起こるのだろうか。いや多分、電子書籍になったら本の山が生活空間を脅かすこともなくなるし、同居人の小言もなくなるので、今以上に積読本が増えてしまうだろう。
なのであれば、私の場合は電子書籍は使わない方がいいのかも知れない。

というわけで今年の更新はこれで終わりです。  

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2006年12月12日

来月の気になる本 2007/1

「笙野頼子三冠小説集」笙野頼子 河出文庫
「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」ブライアン・W・オールディス 河出文庫
「亡霊は夜歩く<名探偵夢水清志郎事件ノート>」はやみねかおる 講談社文庫
「吉田電車」吉田戦車 講談社文庫
「赤江瀑短編傑作選〈幻想編〉花夜叉殺し」赤江 瀑 光文社文庫
「ジャージの二人」長嶋 有 集英社文庫
「Talkingアスカ」松村栄子 ピュアフル文庫
「笑う怪獣 ミステリー劇場」西澤保彦 新潮文庫
「寝ても覚めても本の虫」児玉 清 新潮文庫
「明智小五郎対金田一耕助」芦辺 拓 創元推理文庫
「饗宴 ソクラテス最後の事件」柳 広司 創元推理文庫
「キャプテン・フューチャー全集11」エドモンド・ハミルトン 創元SF文庫
「永遠の戦士エルリック6 スクレイリングの樹」マイクル・ムアコック ハヤカワ文庫SF
「人間の手がまだ触れない」ロバート・シェクリイ ハヤカワ文庫SF
「零式」海猫沢めろん ハヤカワ文庫JA
「軌道離脱」ジョン・J・ナンス ハヤカワ文庫NV
「殺しはエレキテル」芦辺拓 光文社文庫
「無法地帯」大倉崇裕 双葉文庫
「ジャスミン」辻原 登 文春文庫
「記憶の書」ジェフリー・フォード 国書刊行会
「壁抜け男」マルセル・エイメ 早川書房
「狼の一族 アンソロジー/アメリカ篇」若島正・編 早川書房

<奇想コレクション>やら銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズやら、<KAWADE MYSTERY>やらと今年は凄かった河出書房新社ですが、(オーメンの定価666円も何気なく素敵企画だったけど)来年も初っぱなから飛ばしまくっているなあ。
「笙野頼子三冠小説集」なんて発想からして素敵ですし、オールディスの「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」なんてまさか出るとは思ってもみなかったよ。もっともこんなの出すくらいなら「ヘリコニア三部作」の方を出しやがれと言いたい気もあるけど。
「このミス」の隠し球によればスタージョン傑作選やスラデック傑作選も<奇想コレクション>のラインナップに入っているようなので、ますますもって素晴らしい。
もっともスラデック傑作選が出るあたり、何となくこのブームも下り坂に入ったなあという気もしないでもありません。まあたいして根拠のない何となくなんですが……。
出るとは思わなかったといえば、出て欲しいと祈っていたけれども半ばあきらめかけていた「キャプテン・フューチャー全集」もとうとう完結です。うれしいような寂しいような。
文庫落ちではあるけれど月刊柳広司と化した柳広司の第四弾は「饗宴 ソクラテス最後の事件」。こんなに一気に文庫落ちしてしまって良いのかという気持ちもしますが。
一方、ピュアフル文庫では松村栄子が。何気なくいい本出しているんだよなあジャイブのピュアフル文庫って。
早川の復刊はロバート・シェクリイですか、まあ文句は言わないけれども、ここのところSFばかり復刊ですなあ。最初はミステリも復刊していたのにどうしちゃったんだろう。ミステリの復刊は売れなかったのかな。
航空サスペンス物ばかり書いているジョン・J・ナンスの「軌道離脱」は、あらすじだけ見ると面白そうなんだけど、宇宙に飛び出したサスペンス物はどうなんだろう。「超音速漂流」は面白かったくせに宇宙に飛び出した「亜宇宙漂流」はあまり面白くなかったトマス・ブロックをちょっと想像してしまいます。
芦辺拓の「殺しはエレキテル」は都筑道夫の<なめくじ長屋シリーズ>にオマージュを捧げたもの。都筑道夫ファンとしてはちょっと注目。  

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2006年11月07日

来月の気になる本 2006/12

「赤江瀑名作選(仮)」赤江 瀑 学研M文庫
「僕と先輩のマジカル・ライフ」はやみねかおる 角川文庫
「幽界森娘異聞」笙野頼子 講談社文庫
「ブルームービー・スターの死(仮)」J・ディーヴァー 講談社文庫
「聖い夜の中で 新装版」仁木悦子 光文社文庫
「となり町戦争」三崎亜記 集英社文庫
「会津ー猪苗代湖の殺意」永嶋恵美 祥伝社文庫
「ジョン平と去っていった猫」大西科学 GA文庫
「くもの巣の小道 パルチザンあるいは落伍者たちをめぐる寓話」イタロ・カルヴィーノ ちくま文庫
「崖の館」佐々木丸美 創元推理文庫
「盲目の理髪師【新版】」ディクスン・カー 創元推理文庫
「中村雅楽探偵全集1 團十郎切腹事件」戸板康二 創元推理文庫
「龍の館の秘密」谷原秋桜子 創元推理文庫
「アイアン・サンライズ」チャールズ・ストロス ハヤカワ文庫SF
「ひとりっ子」グレッグ・イーガン ハヤカワ文庫SF
「ロケットガール3 私と月につきあって」野尻抱介 富士見ファンタジア文庫
「瑠璃の翼」山之口 洋 文春文庫
「子供たちの午後」R・A・ラファティ 青心社
「アナンシの血脈(上下)」ニール・ゲイマン 角川書店

学研M文庫からは赤江瀑の名作選だって。赤江瀑は気になる作家ではあったのだけれども、今ひとつ好みじゃない気がして読まずにきてしまいました。収録作次第では読んでみようかな。
講談社からはJ・ディーヴァーが。だんだんディーヴァーのどんでん返しが鼻につきだして、リンカーン物の新作はまだ読んでいないんだけれども、こいつは果たしてどうなのかって調べたら1990年の作品。
光文社文庫からはとうとう仁木悦子ですか。単発で終わらずに続いて欲しいなあ。
三崎亜記の「となり町戦争」が早くも文庫落ち。カポーティの「冷血」の文庫落ちよりはましなんだけど、何だか最近は文庫落ちが早いです。
「一週間のしごと」が面白かった永嶋恵美の新作は……もう少し題名がなんとかならなかったのか、というか題名から想像出来るような系統の話なのか?
ひょっとしたら続編が出るかなとは思っていたけれども、こんなに早く出るとは思っていなかった大西科学の「ジョン平と去っていった猫」はちょっと楽しみです。
創元推理文庫からは、いよいよ佐々木丸美の復刊。しかしこれってブッキングの復刊とは違うんだね。
早川からは、チャールズ・ストロスが二冊目。<アッチェレランド>シリーズが出るかと思っていたら次も長編でした。
しかしイーガンの短編集は意表をつかれました。次は奇想コレクションの「TAP」だとばかり思ってましたから。
野尻抱介はこれで一通りの復刊が終了。とりあえず次は新作をお願いしたいものです。
金原瑞人の近況報告を見ているとニール・ゲイマンの翻訳がどんどん進んでいるようで、「グッド・オーメンズ」「アメリカン・ゴッズ」と翻訳されるみたい。しかしどれもが大長編というのはうれしいやら大変やら。  

Posted by Takeman at 12:30Comments(0)TrackBack(1)ホンの話