Field、Wind
今日泊亜蘭が亡くなってしまった。
アーサー・C・クラークが亡くなったときに今日泊亜蘭のことも思ったので、氏がまだ生きているうちに書いておこうと思ってこんなこと書いたのだが、結局、三部作構想の三作目はすべて墓場まで持っていっちまいやがったか、こんちくしょうめ。

で、今回も嘘と真実をおりまぜて書く。
本の感想など書き連ねていると、何年に一回程度は実作者からコメントを貰うことがある。
その作者の本を褒めている場合ならば別に構わないのだけれども、そういう場合に限って褒めていないので、心臓が破裂しそうなくらいにあせってしまう。
だったらコメントを貰って心配するような感想などを書かなければいいのだが、それがなかなか難しい。そもそも基本的に読んでつまらなかった本に関しては感想などは書かないのだ。だからこうして記事にしている本というのは何処かしら面白かった部分がある本なのだけれども、短い文章の中でそれを書き記すというのがなかなか出来なかったりするのだ。
ようするに誤解を受けるような文章しか書いていないということなんだけれども、だからといってそのことを免罪符のように思っているわけでもないわけで、なにかあるごとに悩んでしまう。
それはともかくとして、ジャイブのアンソロジーなのでいつもの文庫サイズだと思っていたら四六版だったのでちょっと怯んでしまった。
とはいえど、川島誠の短編が収録されているとなれば買わないわけにはいかない。
あさのあつこの短編に関していえば、もう無難なレベルで、そうそういつも『バッテリー』レベルのものを期待するほうが無茶なのはわかってはいるんだけれどもね。
川島誠は、双子の少年が交互に語り手になるというちょっと手の込んだ構成なんだけれども、耳元で語りかけるような川島誠の文体であることには変わりなく、久しぶりの川島誠を堪能する。しかし、満足できたのかといえばそうでもなく、満足できないままであることもまた事実だ。
それは単純に、短編だからという理由に過ぎないのだけれども、主人公たちが悪ぶっていてもどこか完全な悪ではなく、ある種の上品さが根底に残っていて、文体だけでなくキャラクター造形さえもいつもの川島誠であるという部分もあるのだろう。
しかし、そうはいっても、家庭内暴力を受けたために施設に入ることになった少女が、サッカーの試合中に受けた仕打ちに対しての主人公たちの感情を読むと、こういう風に描くことができるから川島誠の小説を読み続けたいと思うのである。
さて、こういったアンソロジーを読む楽しさの一つに、新しい作家を見つけることというのがあるのだが、今回も出会いがあった。
「氷傑」の須藤靖貴がそうで、あまり詳しくはなかったアイスホッケーという競技をあつかっているせいもあってこれがなかなか面白かった。
知らない世界に触れるというのは楽しいしワクワクするのである。
アーサー・C・クラークが亡くなったときに今日泊亜蘭のことも思ったので、氏がまだ生きているうちに書いておこうと思ってこんなこと書いたのだが、結局、三部作構想の三作目はすべて墓場まで持っていっちまいやがったか、こんちくしょうめ。

- 著 あさの あつこ,五十嵐 貴久,川島 誠,川西 蘭,小手鞠 るい,須藤 靖貴
- 販売元/出版社 ジャイブ
- 発売日 2008-04
で、今回も嘘と真実をおりまぜて書く。
本の感想など書き連ねていると、何年に一回程度は実作者からコメントを貰うことがある。
その作者の本を褒めている場合ならば別に構わないのだけれども、そういう場合に限って褒めていないので、心臓が破裂しそうなくらいにあせってしまう。
だったらコメントを貰って心配するような感想などを書かなければいいのだが、それがなかなか難しい。そもそも基本的に読んでつまらなかった本に関しては感想などは書かないのだ。だからこうして記事にしている本というのは何処かしら面白かった部分がある本なのだけれども、短い文章の中でそれを書き記すというのがなかなか出来なかったりするのだ。
ようするに誤解を受けるような文章しか書いていないということなんだけれども、だからといってそのことを免罪符のように思っているわけでもないわけで、なにかあるごとに悩んでしまう。
それはともかくとして、ジャイブのアンソロジーなのでいつもの文庫サイズだと思っていたら四六版だったのでちょっと怯んでしまった。
とはいえど、川島誠の短編が収録されているとなれば買わないわけにはいかない。
あさのあつこの短編に関していえば、もう無難なレベルで、そうそういつも『バッテリー』レベルのものを期待するほうが無茶なのはわかってはいるんだけれどもね。
川島誠は、双子の少年が交互に語り手になるというちょっと手の込んだ構成なんだけれども、耳元で語りかけるような川島誠の文体であることには変わりなく、久しぶりの川島誠を堪能する。しかし、満足できたのかといえばそうでもなく、満足できないままであることもまた事実だ。
それは単純に、短編だからという理由に過ぎないのだけれども、主人公たちが悪ぶっていてもどこか完全な悪ではなく、ある種の上品さが根底に残っていて、文体だけでなくキャラクター造形さえもいつもの川島誠であるという部分もあるのだろう。
しかし、そうはいっても、家庭内暴力を受けたために施設に入ることになった少女が、サッカーの試合中に受けた仕打ちに対しての主人公たちの感情を読むと、こういう風に描くことができるから川島誠の小説を読み続けたいと思うのである。
さて、こういったアンソロジーを読む楽しさの一つに、新しい作家を見つけることというのがあるのだが、今回も出会いがあった。
「氷傑」の須藤靖貴がそうで、あまり詳しくはなかったアイスホッケーという競技をあつかっているせいもあってこれがなかなか面白かった。
知らない世界に触れるというのは楽しいしワクワクするのである。



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