2008年07月17日

ハローサマー、グッドバイ

ハローサマー、グッドバイ (河出文庫 コ 4-1)

  •  マイクル・コーニイ

  • 販売元/出版社 河出書房新社

  • 発売日 2008-07-04

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うーむ、面白かったことには変わりはないのだが……、長いこと待ちこがれて、そしてようやく読むことができてなおかつ、面白かったのに素直に喜べないのは、やはり読むタイミングを逃してしまったからだろう。
もっと若い頃に読んでいれば素直に喜べたかもしれないけれど、今となっては主人公達よりも、主人公を取り巻く大人達の方に感情移入してしまって駄目なのだ。大人達がもう少し書き割り程度のぞんざいな扱われ方であったならば、主人公達の方に感情移入できたのだけれども、無駄な登場人物はいないというか、主役もそうだが脇役の方も完璧に近いようなキャラクター設定と配置をしている以上、やむを得ないんだよなあ。
というわけで主人公達の恋愛問題に関してはわりとどうでもいいというか、まあなるようにしかならないだろうという感じで読み進めていったせいもあって、ブラウンアイズよりも、むしろどんどんと変化していったリボンの方に心がいってしまい、終盤における彼女の扱われ方涙が出そうになった。コーニイさん、あんた鬼だよ。
さらには主人公一家のほうでもモルデカイ・ロシュワルトの『レベル・セブン』的なものを彷彿させるようなことが起こり始め、どうなることかと思っていたら、そうきたか。たしかにどんでん返しだ。
しかし、家族のために一生懸命だったお父さんを差し置いて、自分だけ幸せになればそれで良いのかと問いつめたくなった……のだが、まあ自分だって同じ道を選ぶだろうなあ。  

Posted by Takeman at 12:30Comments(4)TrackBack(0)河出文庫