2007年06月28日

赤塚不二夫のことを書いたのだ

赤塚不二夫のことを書いたのだ!!

  •  武居 俊樹/

  • 販売元/出版社 文藝春秋

  • 発売日 2007-05


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本日限りで「SFオンライン」がウェブ上から消え去る。
「旧スターログ」を読んでいた身としては「蛍雪ジェダイ」が「SFオンライン」上で復活したのが一番うれしかったりしたのだが、ほんとうは「帝国通信」派だったので、「蛍雪ジェダイ」だけが復活したことに歯がゆい思いをしたのは今となっては懐かしい想い出と化している。
そして、あらためて「スター・ウォーズ」ってのはお祭りだったんだよなあと思うのである。

長谷邦夫の『漫画に愛を叫んだ男たち』が赤塚不二雄を内側から覗いたものだとすれば、こちらは外側から覗いたものになるのかな。
もっとも、外側といってもかなり内側に入り込んでいるのだけれども、それでもやはり漫画家と編集者という関係を維持しているので『漫画に愛を叫んだ男たち』における赤塚不二雄像と武居俊樹の『赤塚不二夫のことを書いたのだ』での赤塚不二雄像はけっこう違う。
『漫画に愛を叫んだ男たち』が非常に生々しく、切ないのに対して、『赤塚不二夫のことを書いたのだ』はカラッとしていて、そしてそれ故に読んでいて楽しい。しかし、楽しいから『赤塚不二夫のことを書いたのだ』の方が良いのかといえばそんなことはなく、どちらも赤塚不二雄という人間のある一面を浮かび上がらせている点では素晴らしい本なのだ。
長谷邦夫が赤塚不二雄と袂を分かち合った事に対して武居俊樹は、「赤塚不二雄は長谷邦夫のことを最初から嫌っていたのではないのだろうか」と書いている。『漫画に愛を叫んだ男たち』ではそのようなことは触れられていない。もちろん嫌っていたのかどうなのかなんて本人に確認しなければわからない事なんだけれども、これを読んだ瞬間、『漫画に愛を叫んだ男たち』を読んだだけではまだ平面的だった部分が立体的に立ち上がる感覚を覚えた。
こういう面白さってのは小説では味わえない面白さなんだよなあ。




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