2005年12月03日

文章読本 後編

偶然、斎藤美奈子の「文章読本さん江」という本の存在を知りました。「日本語の作文技術」の評判を調べていくうちに見つけたので偶然でもないのですが…。
少し前に同じ作者の本を読んでいたので、この本の存在を知っていてもおかしくはなかったのですが、興味がない分野には眼がいかないものです。ある意味、興味がないものはこの世に存在しないのと同じでもあったりします。

なんて、妙に哲学的な話を持ち出しましたが、哲学的な話をするつもりはありません。
そもそもこの本、あまたの文章読本を評論した本です。
それにしても、世の中にこんなにもたくさんの文章読本が存在しているとは知りませんでした。なんとその数、四桁にも登るそうです。そんな中、「日本語の作文技術」を書いた本多勝一は文章読本新御三家の一人とされています。御三家が、谷崎潤一郎・三島由紀夫・清水幾太郎で新御三家は、本多勝一・丸谷才一・井上ひさしです。
でも斎藤美奈子は御三家だろうが新御三家だろうが容赦なく切り捨てていきます。あまりにも面白いので、「日本語の作文技術」と併読して読みましたよ。おかげで「日本語の作文技術」の八章以降が格段と面白くなりました。

しかしなんといっても文章のプロを、文章のプロ(フェッショナル)とせずに文章のプロ(レタリアート)とする慧眼には参りました。思わず私も、これからはプロという意味を使い分けるようにしようかと思ってしまいましたよ。

で、肝心の文章はうまくなったのかに関してですが、そりゃあんた読んだだけじゃうまくなんてなりませんよ。読んだだけじゃ。



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本「文章読本さん江」【富久亭日乗】at 2008年01月23日 08:10