ないもの、あります

Takeman

2009年03月10日 12:30

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アナ・トレントの鞄』のときに、しばらくの間は、『ないもの、あります』という本について、そういう本があるらしいという楽しみ方をしようと書いたのだけれども、その楽しみの終わる時が来た。
まさかこの本が文庫化されるとは思わなかったのだが、しかし、まあ、とにかく文庫化されてしまった。といっても文庫化されたら読もうとは別に思ってはいなかったのだけれども、文庫化されるにあたって追加の商品が加わったとなると、文庫版の方を読んでみたくもなるというものだ。
元本がどういう体裁だったのかはわからないけれども、文庫版だって面白い。
「左うちわ」や「思う壺」などなど、頭の中で想像していたものが、実際にどういうもので、どういう風に紹介されているのか、ああ、ようやくこの目で読むことが出来たのである。
そして、それらは期待通りでそして期待以上の商品だった。
赤瀬川原平の「とりあえずビール」も写真付きで紹介され、そしてされには文庫のためのあとがきまでついているのだ。これ以上は望むまいと言いたいところだけれども、ここまでくると欲もでるわけで、いつの日か「蛇足」が紹介される日が来ることを期待して待とう。

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