『東西ミステリー ベスト100』文藝春秋

買った後で少し後悔してしまった。
というのも、少し待てば電子書籍版が出るからだ。
もう少し早く、電子書籍版が出ることを知っていたならばそれまで待っただろう。でもそれは電子書籍版の方が検索性に優れているといった理由ではない。
電子書籍版の方だと、幾つかのインタビューや対談が増補されているからだ。
しかし、増補分でどのくらい情報が増えているのかはわからないので一概に電子書籍版のほうが良いとは言えないし、この本のように一ページもしくは二ページで一冊を紹介するという紙面構成の本の場合、電子書籍、特にkindleやsony readerのような6インチサイズの電子ペーパー端末で見ると一画面に収まる活字の量が減ってしまうために使い勝手が悪くなってしまう。
それはともかくとして肝心の中身の方はというと、さすがに新味などはなく、もちろんこの手のランキング本に新味など期待するほうがおかしいのだが、それでも既読率を数えると国内・国外ともに五割程度、巻末に1985年版のランキングも収録されているけれども、そちらの方も既読率が五割程度ということを思うと、新味が無いなどというのはちょっとおこがましいんじゃないかと自戒したりもする。
で、この本を片手にもう少し既読率を高めるように努力してみようと思った。