角川文庫『人間の顔は食べづらい』白井智之
角川文庫『スタープレイヤー』恒川光太郎
講談社文庫『献灯使』多和田葉子
新潮文庫『機巧のイヴ』乾 緑郎
新潮文庫『アメリカン・ウォー 上下』オマル・エル・アッカド
創元推理文庫『花野に眠る 秋葉図書館の四季』森谷明子
創元推理文庫『月明かりの男』ヘレン・マクロイ
創元SF文庫『わたしの本当の子どもたち』ジョー・ウォルトン
ハヤカワ文庫SF『三惑星の探求』コードウェイナー・スミス
ハヤカワ文庫JA『公正的戦闘規範』藤井太洋
ハヤカワ文庫NV『暗殺者の特務 上下』マーク・グリーニー
中公文庫『殺さずにはいられない 小泉喜美子傑作短篇集』小泉喜美子
竹書房文庫『猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる』シオドア・スタージョン他
文春文庫『注文の多い美術館』門井慶喜
文春文庫『繁栄の昭和』筒井康隆
文春文庫『雪の香り』塩田武士
文遊社『天国の南』ジム・トンプスン
ヒトのクローンを食用目的で培養する未来。なんともおぞましい設定を使いながら、中身はSFでもなくホラーでもなく本格ミステリという白井智之の『人間の顔は食べづらい』が文庫化。
一方でこちらは純然なファンタジーである恒川光太郎の『スタープレイヤー』も文庫化。
多和田葉子の『献灯使』は東日本大震災を彷彿させる設定でありながらいつの時代とも特定しないSFよりの物語。
オマル・エル・アッカドのデビュー作『アメリカン・ウォー 上下』は災厄まみれの、21世紀後半以降の北米を描いた小説。21世紀後半以降というところが気になる設定だ。
森谷明子の『花野に眠る 秋葉図書館の四季』は『れんげ野原のまんなかで』の続編。 秋葉図書館を舞台としたミステリだが、まさか続編が書かれるとは思わなかった。
思わなかったといえば、ジョー・ウォルトンが翻訳されるとは思わなかった。まあ、<ファージング>サーガが2010年、その次の『図書室の魔法』が2014年なので、このくらいの間隔で翻訳されるのであれば珍しいことではないけれども。
ハヤカワ文庫SFからはようやくコードウェイナー・スミスの全短編集最終巻が出る。ひょっとしたら出ないんじゃないかという気もしていたがよかった。
中公文庫からは小泉喜美子の短編集が復刊。小泉喜美子ファンとしては嬉しい限りです。
竹書房文庫からはいきなりの猫SFアンソロジーが出る。かつて扶桑社ミステリーからJ・ダン、G・ドゾワの編集による猫SFアンソロジー『魔法の猫』が出た事があるけれどもあれとは別物なのだろう。
門井慶喜の『注文の多い美術館』は美術探偵シリーズの第三弾。
塩田武士の『雪の香り』は感動必死の純愛ミステリーという謳い文句で、感動必死というのはゲンナリしてしまうのだが、塩田武士の小説は面白いので読むだろう。
文遊社からはジム・トンプスンの『天国の南』が出る。なんか凄いな。
続いて漫画。
秋田書店『イワとニキの新婚旅行』白井弓子
講談社『Pumpkin Scissors(21)』岩永亮太郎
集英社『そしてボクは外道マンになる(1)』平松伸二
集英社『ゴールデンカムイ(11)』野田サトル
小学館『銀の匙 Silver Spoon(14)』荒川弘
講談社『別式(2)』TAGRO
講談社『とんがり帽子のアトリエ(2)』白浜鴎
小学館『月曜日の友達(1)』阿部共実
集英社『ファイアパンチ(6)』藤本タツキ
秋田書店『AIの遺電子(7)』山田胡瓜
KADOKAWA『ダンジョン飯(5)』九井諒子
平松伸二よお前もかといいたくなるけれども、自伝的漫画、『そしてボクは外道マンになる(1)』が単行本化。『ドーベルマン刑事』とか『ブラック・エンジェルズ』を読んでいた身としては期待が大きい。
久しぶりに荒川弘の『銀の匙 Silver Spoon(14)』の新刊が出る。
久しぶりといえば、阿部共実の久しぶりの新作が今度は小学館から出る。小学館に移ってもおそらく今まで通りの阿部共実なのだろうなあ。