厚い文庫、薄い文庫 その4

Takeman

2006年09月14日 12:30

おれは今、猛烈に感動している。
なぜならば、
厚い文庫、薄い文庫
厚い文庫、薄い文庫 その2
厚い文庫、薄い文庫 その3
と歩んできた遍歴に新たな一歩を追加することができたからだ。

なんてご大層なことを書いてしまったけれども、まあ要するに、またしても薄い文庫本を見つけてしまっただけに過ぎないのである。
お菓子のおまけで付いてきた「クリスピー物語」の時に、これはおまけだからひょっとしてもっとも薄い文庫本になるのかもしれないと淡い期待を抱いていたんだけれども、意外や意外、まあ薄いことは薄いんだけれど、128ページもあったのでがっかりしたことはまだ記憶に新しい。
そもそも、昔に比べて活字が大きくなってきている今現在、同じ分量の内容であっても昔と比べればページ数がふえてしまうのである。厚い文庫が記録更新される可能性に比べれば、薄い文庫が記録更新される可能性は非常に小さい。
と思っていたところで、うっかり見つけてしまったのである、薄い文庫本を。
やっぱりこのときも一瞬は出版社目録かと見間違えてしまったけれども、うれしくなるようなこの薄さ。恐る恐る手にとって調べてみるとなんと64ページ。

きずな」 あすか著

ほれぼれするほどの薄さ、素晴らしいではありませんか。無駄に厚い本に対して、これを見習えと見せつけてやりたくもなります。もっともおそろしくコストパフォーマンスは悪いですが。

またしても新風舎。

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