厚い文庫、薄い文庫 その5

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ゲーテの夏

  •  リジィ/

  • 販売元/出版社 新風舎

  • 発売日 2006-10


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もはや感動を通り越して呆れかえってしまうのであった。
いったい何を考えているんだろうかともいいたくなるこの薄さ。一冊の文庫本でありながら、そのページ数はわずか五十四ページなのだ。それでいて550円という価格。
薄くなればなるほどページ単価が高くなるのは仕方ないことだけれども、単純なページ単価だけをみればおそろしくコストパフォーマンスの悪い本である。
この薄さとこの価格、あらゆる面でマイナス方向に働いているとしか思えないのだけれども、よっぽど本として出版したかったんだろうなあ。もしくは強引に押し切られたか。
で、この本、新風舎出版賞〈フィクション部門〉で優秀賞を獲った作品と言うことだけど、この賞の応募規定をちょっと調べてみたら、「400字詰原稿用紙換算で30枚以上」となっていた。
ということは、ぎりぎりの枚数で応募して受賞したら、想像したくもない薄さの文庫本が登場する可能性があるということだ。
三十ページにも満たない薄さの文庫本というものを見てみたい気もするが……、それを文庫本と呼ぶのはちょっと抵抗がある。というより本とは呼びたくない。
というわけでまあ、後は勝手にやって欲しいといったところだ。

厚い文庫、薄い文庫
厚い文庫、薄い文庫 その2
厚い文庫、薄い文庫 その3
厚い文庫、薄い文庫 その4



いろいろな事情と思うところがあってもうひとつブログを作りました。 新しいブログで書いていることは、他愛もない書きなぐりの文章になってしまっていますが、興味のある方は新しいブログの方も見てやってください。 もうひとつのブログ --> abandonné cœur.

 
この記事へのコメント
おもわず笑ってしまったw
タイトルは忘れてしまったけど10年ほど前に読んだSFの小説で、上下巻に別れていて、合計1200P程度だったと記憶しています。
恐ろしいことに当初それらを一冊で出すつもりだった上に、上中下の三部構成で1500Pの予定だったとか。
あとがきで仕方なく削ったと書かれていました。
何故かそのあとがきだけ印象に残っています。
Posted by 屍 at 2007年05月15日 00:19
実物も目にしたのですがあきれ返るほどの薄さでしたよ
Posted by Takeman at 2007年05月15日 13:20
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この辺りは非常に薄い
Posted by 系 at 2009年11月29日 14:49
背表紙がどうなっているのか気になります。
Posted by 鹿の子 at 2021年12月26日 10:38
 
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