2008年03月28日12:30
ブライアン・オールディスが終末物と言っていなかったら読まなかっただろう。
ということで、読み終えた今現在、ブライアン・オールディスには感謝している。
論創海外ミステリというレーベルから出た以上はそれなりにミステリよりというか、結末としてはSFの方面へは行かずに着地するだろうと思っていたらいやはや驚いた。
解説でも書かれているように、ジョン・ブラックバーンという人はジャンルという概念など考えていないかのごとく、好き放題にやってくれている。この感覚は、読者を驚かすためならどんな手段でも用いるマイケル・スレイドと同じなのだよなあ。どおりで読んでいてワクワクしたわけだ。
もっとも、スレイドほどむちゃくちゃではないので、そっちの方面を期待するとがっかりするだろうけど、スレイドには無い落ち着き具合というかそこはかとなく絶望感に打ちひしがれている登場人物たちの物語はなかなか味わいがあっていいなあ。
時代設定が1958年という設定なのでそのあたりを理解しておかないととまどう部分もあるけれども、これがデビュー作というのであれば他の作品には大いに期待できるというもので、遅ればせながらジョン・ブラックバーンのファンになってしまった。
刈りたての干草の香り≫
カテゴリー │論創社
- 著 ジョン・ブラックバーン
霜島 義明 - 販売元/出版社 論創社
- 発売日 2008-02
ブライアン・オールディスが終末物と言っていなかったら読まなかっただろう。
ということで、読み終えた今現在、ブライアン・オールディスには感謝している。
論創海外ミステリというレーベルから出た以上はそれなりにミステリよりというか、結末としてはSFの方面へは行かずに着地するだろうと思っていたらいやはや驚いた。
解説でも書かれているように、ジョン・ブラックバーンという人はジャンルという概念など考えていないかのごとく、好き放題にやってくれている。この感覚は、読者を驚かすためならどんな手段でも用いるマイケル・スレイドと同じなのだよなあ。どおりで読んでいてワクワクしたわけだ。
もっとも、スレイドほどむちゃくちゃではないので、そっちの方面を期待するとがっかりするだろうけど、スレイドには無い落ち着き具合というかそこはかとなく絶望感に打ちひしがれている登場人物たちの物語はなかなか味わいがあっていいなあ。
時代設定が1958年という設定なのでそのあたりを理解しておかないととまどう部分もあるけれども、これがデビュー作というのであれば他の作品には大いに期待できるというもので、遅ればせながらジョン・ブラックバーンのファンになってしまった。
いろいろな事情と思うところがあってもうひとつブログを作りました。
新しいブログで書いていることは、他愛もない書きなぐりの文章になってしまっていますが、興味のある方は新しいブログの方も見てやってください。
もうひとつのブログ --> abandonné cœur.