読んで見なけりゃわからない

カテゴリー │創元SF文庫



このあいだテレビで「メン・イン・ブラック2」を放送していたので見たのですが、つくづく「フェッセンデンの宇宙ネタ」が好きなんだなぁと思いました。一作目ではメインのネタが「フェッセンデンの宇宙」そのものだったし、二作目でも小ネタとして使われていて、あらためてビジュアル的に見せつけられると、よくやるよなぁと楽しくなってくるわけです。
ちょうどハミルトンの「反対進化」を読んでいる最中だったのでなおさら感慨深いものがありました。
というわけで永いこと入手困難で読みたくても読めなかった「反対進化」読み終えました。

名のみ評価が高くて、長い間読めなかった名作・傑作というものはいざ読んでみると、期待値が高くなりまくっているせいもあってがっかりしてしまうことが多いものです。「反対進化」なんかも、ガイドブックとかであらすじはおろか落ちまで知ってしまっているわけで、負けが決まった試合の敗残処理する投手のような気分で読んだのですが、これがどうして、なかなか楽しませてもらいました。
ハミルトンの持ち味でもある自虐的というか虚無感に満ちあふれた雰囲気であらすじを読んだときとは全然ちがいます。やはり本というのはあらすじだけを知っててもだめで、実際に読んでみないと何が書いてあるのか判らないものだとつくづく思い知らされましたわけです。
古いもので1930年代、一番新しいものでも1964年に書かれた作品集だったんですが、その時代に書かれたということをさっ引かないでも十分におもしろかったのです。


いろいろな事情と思うところがあってもうひとつブログを作りました。 新しいブログで書いていることは、他愛もない書きなぐりの文章になってしまっていますが、興味のある方は新しいブログの方も見てやってください。 もうひとつのブログ --> abandonné cœur.

 
 
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