2014年05月01日20:04
クヌートとケティル家との戦争は前巻で一区切りがつき、この戦争に関してはトルフィンは傍観者でしかなく、クヌートとトルフィンの再会すらもないのだろうとおもいきやこの巻でトルフィンは思いもよらぬ行動に出る。クヌートのやり方に真っ向から反対をしながらも、反対をする以上、クヌートに対して敵対する立場になるしかないという状況でトルフィンが出した結論は僕の想像を超える結論で、そうか、こういう方法もあるんだなと眼から鱗が落ちる思いをした。すべての敵を叩き潰すことによって自分の理想とする楽土を創ろうとするクヌートに対し、トルフィンはクヌートが救いきれなかったものを救い続けるという結論を出すのだ。
そして今回の14巻で今までの物語に対しての一区切りがついた。14巻という分量もあるけれど奴隷の身に落ちてからの物語が長かったせいかずいぶんと長大な物語を読んだという感覚があるし、なんといってもこの巻の最後の話の題名が「帰郷」だけあって、行きて帰りし物語そのもので、ここで物語りが終わったとしても十分に満足できる話でもある。それにぴったり100話で終わっているというのもきれいな終わり方だ。
とはいってもこの後のトルフィンの物語がどういう物語になるのか、それまでの物語が悲しい物語であったがゆえに幸せな展開を期待したいところだがそうもいかないだろう。
『ヴィンランド・サガ 14』 幸村誠≫
カテゴリー │漫画
クヌートとケティル家との戦争は前巻で一区切りがつき、この戦争に関してはトルフィンは傍観者でしかなく、クヌートとトルフィンの再会すらもないのだろうとおもいきやこの巻でトルフィンは思いもよらぬ行動に出る。クヌートのやり方に真っ向から反対をしながらも、反対をする以上、クヌートに対して敵対する立場になるしかないという状況でトルフィンが出した結論は僕の想像を超える結論で、そうか、こういう方法もあるんだなと眼から鱗が落ちる思いをした。すべての敵を叩き潰すことによって自分の理想とする楽土を創ろうとするクヌートに対し、トルフィンはクヌートが救いきれなかったものを救い続けるという結論を出すのだ。
そして今回の14巻で今までの物語に対しての一区切りがついた。14巻という分量もあるけれど奴隷の身に落ちてからの物語が長かったせいかずいぶんと長大な物語を読んだという感覚があるし、なんといってもこの巻の最後の話の題名が「帰郷」だけあって、行きて帰りし物語そのもので、ここで物語りが終わったとしても十分に満足できる話でもある。それにぴったり100話で終わっているというのもきれいな終わり方だ。
とはいってもこの後のトルフィンの物語がどういう物語になるのか、それまでの物語が悲しい物語であったがゆえに幸せな展開を期待したいところだがそうもいかないだろう。
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いろいろな事情と思うところがあってもうひとつブログを作りました。
新しいブログで書いていることは、他愛もない書きなぐりの文章になってしまっていますが、興味のある方は新しいブログの方も見てやってください。
もうひとつのブログ --> abandonné cœur.